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【メッキ技能士直伝】アルミニウムとアルミニウム合金、特徴から多様な利用例までの徹底解説

更新日:8月12日

アルミニウムは、地球上で最も豊富に存在する金属元素の一つです。軽量でありながら強度があり、腐食に強く、熱や電気をよく伝える特性を持っています。そのため、建築材料から航空機、電子機器、自動車まで、さまざまな用途で広く使用されています。


■INDEX■



 

1. アルミニウムの特徴

アルミニウムの化学式は「Al」です。これは、元素としてのアルミニウムを表す簡単な表記であり、原子番号13の元素です。


融点は660.3℃です。これは比較的低い温度であり、鋳造や加工が容易であることから、さまざまな形状に成形することが可能です。


アルミニウムは、軽量で強度が高く、腐食に強いという特徴を持っています。また、優れた導電性と熱伝導性を持ち、加工が容易で、さまざまな形状に成形可能です。さらに、アルミニウムは無磁性であり、リサイクル性が高いことから、環境に優しい素材としても評価されています。



2. アルミニウム合金とは

アルミニウム合金は、アルミニウムを基にした合金で、他の金属元素(銅、マグネシウム、シリコン、亜鉛など)を添加することで、強度や耐食性、加工性、溶接性などの特性を向上させたものです。


これらの合金は、建築、航空宇宙、電子機器、包装材料、自動車など、さまざまな産業で重要な役割を果たしています。


アルミニウム合金は、大きく分けて二つの種類に分類されます。一つは「熱処理合金」で、これには6061、7075などが含まれます。もう一つは「非熱処理合金」で、こちらには1100、3003などが該当します。


熱処理合金は、高い強度と硬度を得るために熱処理が施され、非熱処理合金は、優れた耐食性や加工性を有します。



3. アルミニウム合金の利用例

アルミニウム合金は、その特性に応じて多岐にわたる分野で使用されています。例えば、自動車の車体や航空機の機体、建築用の窓枠やドア、さらには食品や飲料の缶、電子機器の筐体など、多岐にわたる製品に利用されています。


軽量でありながら高い強度を持つため、特に運搬機器や構造材料としての需要が高いです。



4. まとめ

アルミニウムは、その軽量性、強度、耐食性、そして優れた熱・電気伝導性により、さまざまな産業で広く利用されています。アルミニウム合金は、さらに他の金属を添加することでその特性を強化し、自動車や航空機、建築、電子機器など多様な分野で重要な役割を果たしています。特に、リサイクル性の高さから環境に優しい素材としても評価されており、現代社会における不可欠な素材と言えます。


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【著者のプロフィール】

代表取締役

1996年、福井工業大学附属福井高等学校を卒業後、地元のメッキ専門業者に入社、製造部門を4年経験後に技術部門へ異動になり、携帯電話の部品へのメッキ処理の試作から量産立ち上げに携わる。

30歳を目前に転職し別のメッキ専門業者に首席研究員して入社。メッキ処理の新規開発や量産化、生産ラインの管理、ISO9001管理責任者などを担当。




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