銀メッキ処理
銀は金に比べるとで、産出量も多いため銀メッキの応用は金より早く1800年にBrugnatelliの報告があります。
銀メッキは最も早期に工業化され、1840年にはElkington兄弟によるシアン化合物浴の特許が出願されています。
この背景には1836年のダニエル電池の実用化があり、これを機に金、銀、銅メッキなどの各種電気メッキ技術の実用化が進んだものと考えられます。
従来銀メッキは洋食器および装飾品の表面処理に使用されていましたが、近年では優れた電気伝導性を利用した電子部品、優れた潤滑性を利用した軸受部品、優れた反射率を利用した光学部品の製造への用途展開がなされています。
また、特殊な用途としましては抗菌性を利用した用途もあります。
銀メッキの詳細
銀は融点965℃、密度10.5g/cm3、ビッカース硬さ60~100、面心立法構造の展延性に優れた金属で、金属中で最も優れた電気伝導率1.60μΩcm、熱伝導率427W/m・k(at25℃)を有します。
また、可視光域では銀のみが100%近い反射率を示します。耐食性に優れ、毒性が低く抗菌性を有しています。
このように銀は多岐にわたる優れた特性を有している事から、各特性に応じた多くの用途展開があります。
金の高騰により銀メッキが金メッキの代替として用いられる様になりましたが、銀には経時的に半導体素子側に銀が拡散浸透する現象(マイグレーション)が起こりやすいこと、酸化、硫化に弱いので、高信頼性を要求される部品には金からの代替は難しい。
標準電極電位が+0.799Vの貴な金属であり、優れた安定性及び高貴な銀白色を呈することから、古くから装飾品、食器の表面処理に使用されてきました。(銀はこの時代の毒物である亜匕酸との接触により黒変することから、貴人の毒殺防止として銀および銀メッキ食器が使用されたとの説もあります。)
銀は金属中で最も優れた電気および熱の伝導率を有することから、電気・電子部品などに使用されてきました。
また、潤滑性のあるため、発電、船舶、ジェットエンジン、電車、自動車などのベアリング、メタル軸受けに活用されています。
その他抗菌性、光学特性などから、医療機器、光学機器などにも使用されており、銀が波長300~780nmの光を100%近く反射する性質を利用して、LED照明の反射板として用途展開されています。
処理可能材質
鉄、ステンレス、アルミニウム、銅・銅合金その他の金属材料、
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製品の部分的なマスキング対応可能です。
研磨工程も対応可能です。
処理可能サイズ
板形状であれば、100×100mmサイズ程度まで処理可能です。
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