ニッケルメッキ
ニッケルメッキ(電解ニッケルメッキ・電気ニッケルメッキ)とは、金属の表面にニッケルを電解析出させてメッキする電気メッキです。装飾性と機能性を兼ね備えたメッキとして、様々な分野で広く利用されています。
ニッケルメッキを専門の会社に発注する際は、その耐食性の高さや変色に強いところ、硬度の高さなどの特徴に注目しておきましょう。前もってその特性について理解を深めておけば、製品にどのようなメッキ加工をしてほしいのか業者と打ち合わせする際にも話がスムーズです。
ニッケルメッキが持っている特徴から加工方法まで、詳細をご紹介します。変色しづらいこと、耐食性が高いこと、光沢感があることなど、様々な性質に注目し、ニッケルメッキをどう活かすのか見ていきましょう。
1. ニッケルメッキについて
1.1 そもそもニッケルメッキとは?
メッキ処理はニッケルメッキ以外にもクロムメッキ、銅メッキ、金メッキといったようにたくさんの種類があります。メッキ処理業者を見つける際には、自分たちでもある程度特徴など重要な点を確認して発注することが大切です。
こちらでは、ニッケルメッキについて詳しく解説していきます。
◉ニッケルメッキについて・ニッケルメッキの特徴
ニッケルメッキとは、金属表面にニッケルの薄膜を形成する技術で、製品の性能や外観を向上させるために広く利用されています。特に、電気メッキや無電解メッキなど、用途に応じた方法が選択できるのが特徴です。
以下、ニッケルメッキの概要とその主な特徴について詳しく解説します。
・ニッケルメッキとは
ニッケルメッキは、金属表面にニッケルの薄い膜を付ける技術で、主に以下の2種類の方法があります。
これらの技術は、自動車部品や電子機器、家庭用品など、さまざまな分野で活用されています。
・なぜニッケルメッキをするのか
ニッケルメッキが選ばれる理由は、その多機能性にあります。以下、主なメリットを挙げます。
・ニッケルメッキの特徴
ニッケルメッキは、以下のような特徴を持っています。
なお、株式会社コネクションでは、電気メッキや無電解メッキを用いた高度なニッケルメッキ技術を提供しています。
迅速な対応と幅広いネットワークを活かし、お客様の多様なニーズに応えます。他社で断られた難しい案件でも、ぜひ一度ご相談ください。詳細は、株式会社コネクションまで、お気軽にお問い合わせください。
◉概要
電気ニッケルメッキは、19世紀半ばにイギリスで発明されました。当初は装飾目的で使用されていましたが、20世紀に入ってからは耐食性や耐摩耗性などの機能性が評価されるようになり、自動車や航空機などの工業製品にも広く用いられるようになりました。
現在は、アルミニウムや鉄などの材料で作られた品物をニッケルの皮膜で被覆する処理をニッケルメッキと呼びます。ニッケルメッキは品物の表面にニッケルの皮膜を生成させる事で、ニッケルの耐食性や耐熱性、硬度などの特性を持たせる事が可能となります。
◉特徴・特性
より具体的なポイントについては後述しますが、ニッケルメッキの特徴・特性をまとめると以下のようになります。
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耐食性が高い
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耐熱性に優れている
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光沢のある見た目を長い間維持できる
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密着性が高い
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変色しづらい
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さびにくい
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硬度が高い
このように、ニッケルメッキにはあらゆる利点があるのが特徴です。腐食したり、熱によって変色したりするなどの劣化を防ぐ特性を持っています。それだけでなく、美しい光沢感を表現できる、さびや変色を防げるなどの美観性の高さにも注目しておきたいところです。密着性が高く、曲げるようなことがあっても簡単に剥がれてこないのも、ニッケルメッキのメリットだといえるでしょう。
2. ニッケルメッキの特徴
それでは、前述したニッケルメッキの特徴についてより詳しく解説していきます。
◉耐食性・耐熱性
まず、特性のひとつとして耐食性の高さが挙げられます。ニッケルは錆びにくいため、電気ニッケルメッキは被メッキ物の腐食を防ぐ効果があります。特に、酸やアルカリなどの腐食性環境にさらされる金属製品はメッキ加工を施すことで劣化を防ぐことが可能です。
製品の機能性自体はしっかりとキープしたうえで、メッキによって耐食性を高めることができるので、製品の品質の底上げにつながります。
◉光沢のある見た目
美観に優れているところも、ニッケルメッキが持つ大きな特徴のひとつです。光沢のある美しい仕上がりが可能なため、、装飾目的としても広く用いられています。半光沢を付与することも可能です。
ちなみにニッケルメッキのすべてに光沢があるわけではないため、光沢感を重視した加工処理を施したいときは、光沢ニッケルメッキを採用するのがおすすめです。
また、さびや変色などの劣化にも強いため、美しい見た目が長持ちするのもポイントです。様々な機能性を活かしたうえで見た目の美しさも表現できるのは、ニッケルメッキならではの魅力といえるでしょう。変色を気にすることなく高品質な見た目を維持したいときには、ニッケルメッキが適していると考えられます。
◉磁性
ニッケルは磁性体であるため、電気ニッケルメッキは被メッキ物に磁性を与えることができます。磁気記録媒体や磁石などの用途に用いられます。
◉硬度
メッキ処理にはニッケルメッキ以外にも多くのものがありますが、ニッケルメッキは数あるメッキの中でも高い硬度を誇るのが特徴です。
無電解ニッケルメッキの皮膜硬度は析出状態でHv500~700程度、熱処理を行うことでHv1000程度まで高める事が可能です。電気ニッケルメッキは無光沢ニッケル、光沢ニッケルで異なり、無光沢ニッケルメッキでHv200~250程度、光沢ニッケルメッキでHv400~500程度の皮膜が得られます。
電気ニッケルメッキは熱処理を行いましても皮膜硬度は上昇致しませんが、ニッケルは硬い金属であるため、被メッキ物の硬度を向上させることができます。
◉優れた展延性
ニッケルメッキは、展延性に優れており、カシメ加工などで変形しても割れにくいのが特徴です。これにより、加工後の耐久性が向上します。
◉精度バレルメッキ
複雑な形状や細かな部品にも対応可能な高精度バレルメッキができます。これにより、曲がりやすい形状や重なりやすい製品にも精度高くメッキを施すことが可能です。
◉アルミニウムへの密着性
直接アルミニウム素材に高い密着力を持つニッケルメッキが可能です。これにより、アルミニウム部品の耐食性や耐摩耗性を向上させることができます。
◉多様な工法
ニッケルメッキは、治具を使用した静止メッキと、バレルメッキ(回転メッキ)の両方に対応しています。
このため、製品の形状や用途に応じた最適なメッキ方法を選択することができます。
2.1 ニッケルメッキの欠点
◉膜厚のバラツキ
電気ニッケルメッキは、被メッキ物の形状や電流密度などの影響で、膜厚にばらつきが生じる場合があります。特に、複雑な形状の被メッキ物では、膜厚のばらつきが大きくなります。膜厚バラツキは、耐食性や耐摩耗性などの性能に影響を与える可能性があります。
◉二次加工性
電気ニッケルメッキは、硬い膜を形成するため、二次加工が難しい場合があります。例えば、曲げ加工や溶接加工を行うと、メッキ層が割れてしまう可能性があります。二次加工性を向上させるためには、メッキ後の熱処理などの対策が必要となる場合があります。
3. ニッケルメッキの種類
ニッケルメッキは、電気ニッケルメッキと無電解ニッケルメッキの二つの方法に大別されます。
どちらもニッケルの特性を活かした皮膜を作るメッキであることには変わりありませんが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。特徴をそれぞれ見ていきましょう。
◉電気ニッケルメッキ
電気ニッケルメッキは、電気分解によってメッキを施すニッケルメッキです。電気のエネルギーを使用して製品に皮膜を作るのが特徴となります。高い純度のニッケル皮膜(99.8%以上)を実現でき、耐摩耗性や耐食性が求められる用途に適しています。
その美しい光沢を活かして装飾用の加工としても多く採用されています。精密機器などの製品に使用されることもあるなど、用途としては非常に幅広いのが特徴的です。また、一口に電気ニッケルメッキといっても、光沢ニッケルメッキ、半光沢ニッケルメッキ、無光沢ニッケルメッキなど細かく分類されていますので、下記にそれぞれ特徴を記載いたします。
・光沢ニッケルメッキ
光沢ニッケルメッキは、光沢のある美しい仕上がりになる電気ニッケルメッキです。装飾品や高級家電などに使用されます。耐食性は無光沢ニッケルメッキに比べ劣りますが、皮膜硬度が無光沢ニッケルに比べ硬い皮膜になります。
光沢ニッケルめっき皮膜硬度はHV400~500程度
・無光沢ニッケルメッキ
無光沢ニッケルメッキは、光沢を抑えた落ち着いた仕上がりになる電気ニッケルメッキです。反射光を抑えるため、高級感を演出したり、光沢が目立つことを避けたい場合に使用されます。光沢ニッケルメッキよりも耐食性に優れています。
無光沢ニッケルめっき皮膜硬度はHV200~250程度
・黒色ニッケルメッキ
黒色ニッケルメッキは、外観性を目的とした電気ニッケルメッキです。
黒色の外観が得られ装飾性に優れています。
・サテンニッケルメッキ
サテンニッケルメッキは、光沢と無光沢の中間の仕上がりになる電気ニッケルメッキです。落ち着いた光沢と高級感を演出したい場合に使用されます。
◉無電解ニッケルメッキ
一方、無電解ニッケルメッキは電気の力を使うのではなく、化学的な還元反応を利用して皮膜を形成するメッキ方法です。電気ニッケルメッキの場合は、かける電気のエネルギー量次第でメッキの厚さが変わってきます。しかし、無電解ニッケルメッキの場合は化学反応によって皮膜を作るため、メッキ液に浸漬している時間によってメッキの厚さが変わってきます。また、全体的に厚さにばらつきのない仕上がりになることも大きな特徴です。
したがって、無電解ニッケルメッキは複雑な形状や非導電性の素材(例:樹脂、セラミックス)に対しても、厚さが統一されたメッキ加工を施すことができます。
無電解ニッケルメッキも、きれいな光沢や耐食性・耐熱性の高さなどが特徴となっており、変色にも強いです。また、硬度の高さも無電解ニッケルメッキならではの特性となっており、特に熱処理を施した後には、より高い硬度が得られます。
3.1 コストと用途の違い
無電解ニッケルメッキは、化学反応を維持するための高温と薬液の管理が必要であり、その結果、電気ニッケルメッキよりもコストが高くなる傾向があります。処理槽の化学的安定性を保つために、薬液の補給が必要となる点もコスト増の要因です。
一方で、電気ニッケルメッキは比較的低コストであり、広範な用途に対応しますが、
電流の影響でメッキの厚みが均一にならないことがあり、特に複雑な形状の部品にはムラが生じることがデメリットです。
電気ニッケルメッキは高純度の皮膜が得られ、無電解ニッケルメッキは均一なメッキが可能です。それぞれの特性やコストを理解し、用途に応じて適切なメッキ方法を選択することが重要です。
4. ニッケルメッキの加工方法
最後に、ニッケルメッキの加工方法について詳細を見ておきましょう。基本的に、ニッケルメッキは以下のような工程で加工処理されます。
1.加工する製品の脱脂処理を行う
まず、ニッケルメッキがしっかりと密着するように、表面についている油脂をなくさなければなりません。
もし油脂を取り除くのに不足があった場合は、ニッケルメッキの密着性が悪く、メッキの膨れや剥がれの原因となります。
2.電解脱脂処理を行う
電解脱脂を施すことで、水素ガスや酸素ガスなどの発生ガスと脱脂液の相乗作用で仕上げ脱脂を行います。
3.酸活性(酸中和・酸処理)を行う
製品を酸に浸漬し、製品表面に生成されている酸化皮膜やサビを除去して、ニッケルメッキと素材の密着性を高めます。
4.ニッケルメッキ処理を行う
多くの前処理工程を経てニッケルメッキ処理を行います。電流密度や処理時間など適正な条件で処理を行います。ニッケルメッキ処理完了後、完全に乾かしてすべての工程は終了です。多くの前処理工程を経てニッケルメッキ処理を行います。電流密度や処理時間など適正な条件で処理を行います。ニッケルメッキ処理完了後、完全に乾かしてすべての工程は終了です。
素材によって加工方法は異なるのですが、主にこのような方法で加工致します。以下に素材別の加工方法も記載致しますので、参考にしてみてください。
◉鉄鋼
脱脂→電解脱脂→酸中和→ニッケルメッキ
◉アルミニウム
脱脂→エッチング→スマット除去→亜鉛置換→亜鉛置換剥離→亜鉛置換→無電解ニッケル→ニッケルメッキ
◉樹脂材料
脱脂→エッチング→触媒付与→無電解ニッケル→ニッケルメッキ
5. ニッケルメッキの用途
ニッケルメッキは、自動車部品や電子機器、医療機器など幅広い分野で活用されている表面処理技術です。
その優れた耐久性や耐腐食性、装飾性が評価され、多様な用途に対応しています。以下、ニッケルメッキの用途や特徴、電解メッキと無電解メッキの違いについて詳しく解説します。
◉電解メッキと無電解メッキの違い
電解メッキと無電解メッキは、異なる原理で金属を表面に析出させる技術です。それぞれに特長があり、用途に応じて使い分けられています。
◉電解メッキの特長と活用例
電解メッキは、電流を使用して金属イオンを基材に析出させる方法です。この方法では、電流の強さや時間を調整することで、膜厚を精密にコントロールできるため、特に高精度が求められる場面で使用されます。
また、装飾性に優れ、光沢のある仕上がりを実現できるため、見た目が重視される製品にも適しています。
・用途例
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自動車のトリムやエンブレムなどの装飾部品
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家庭用器具やアクセサリー
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精密部品や電子基板の接点メッキ
◉無電解メッキの特長と活用例
無電解メッキは、電流を使用せず化学反応を利用して金属を析出させる方法です。この方法では、複雑な形状の部品でも均一な膜厚を実現できるため、特に高い精度が必要な製品や難加工形状の部品に適しています。
また、耐腐食性にも優れているため、過酷な環境下で使用される部品にも適用されます。
・用途例
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医療機器や航空宇宙部品
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工業用機械部品
◉ニッケルメッキの具体的な用途
ニッケルメッキは、耐腐食性や装飾性が求められる幅広い分野で使用されています。様々な製品の性能と価値を向上させており、以下の用途で使用されています。
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自動車部品
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電子機器
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医療機器
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装飾用品
それぞれの用途を解説します。
・ニッケルメッキの選び方
ニッケルメッキを選定する際には、以下のポイントを考慮する必要があります。
なお、株式会社コネクションでは、電気メッキおよび無電解メッキの両方に対応しており、幅広い用途やニーズに応じたソリューションを提供しております。
他社で難しいとされた案件にも柔軟に対応する技術力が強みです。また、お客様のニーズを丁寧にヒアリングし、最適なメッキ方法をご提案します。
特に、複雑な形状や特殊な用途に対応する無電解メッキ技術に自信があります。ご相談やお見積もりは、株式会社コネクションまで。
ニッケルメッキは、その優れた特性により、さまざまな分野で幅広く利用されています。以下に、主な用途を紹介します。
1.締結部品
耐食性や耐摩耗性が非常に高いため、ボルトやナットなどの締結部品によく使用されます。錆びにくく、長期間にわたって使用可能です。
2.電気部品と電子部品
電気コネクターやスイッチなどの電気部品にもニッケルメッキが用いられます。ニッケルメッキの耐久性と導電性が、これらの部品の性能と寿命を向上させます。また、電子部品の保護や性能向上のためにも使用されます。
3.装飾用途
光沢と美観に優れているため、装飾目的でも利用されます。例えば、家庭用の装飾品や家具の金具、自動車の装飾部品などに使用され、見た目の美しさを引き立てます。
4.産業用途
化学工業や食品工業において、容器や貯蔵タンク、パイプの内面にニッケルメッキが施されます。腐食から保護され、長期間の使用が可能となります。また、自動販売機の施錠やドアロック部品など、耐久性が求められる部品にも利用されています。
◉メッキの種類で音質は変化する?
ニッケルメッキの用途は様々で、現在は多くの製品に使用されています。ここで豆知識としてチェックしておきたいのは、オーディオケーブルにあるプラグ部分に使われているメッキです。
実は、プラグ部分にどのような種類のメッキ処理が施されているかで、音質は微妙に変わるといわれています。実際に、メッキの種類次第で音質に影響するという話を耳にしたことがある方は意外と多いかもしれません。もちろん、どの素材のメッキで音質がどう変わり、良し悪しにどれだけ影響するのかは、個人の主観や微妙な聞こえ方の違いによって異なります。
ニッケルメッキ処理されたプラグの場合は、音質がタイトな音になるという意見もあります。このように、メッキの性質の影響は音質など様々な部分にあるということがわかります。
◉「ニッケルメッキ」の産業別特化型事例
ニッケルメッキは、その高い耐食性や均一な仕上がりが求められる場面で、幅広い産業に活用されています。ここでは、航空業界、建築業界、エレクトロニクス業界での応用事例や技術的な特徴について詳しくご紹介します。
1. 航空業界での応用事例
航空機部品では、軽量化や耐久性が重要な要素です。ニッケルメッキは、腐食環境に強いため、エンジン部品や燃料システムの保護に使用されています。特に「無電解ニッケルメッキ」は、複雑な形状を持つ部品にも均一な厚みでコーティングができ、航空機の性能を維持する重要な役割を果たしています。
また、高度な品質管理が求められる航空業界では、微小な傷や腐食が重大なリスクにつながります。ニッケルメッキを施すことで、表面硬度を向上させるとともに、金属疲労によるトラブルを防ぐ効果も発揮します。
2. 建築業界での活用
建築業界では、外装や装飾部品にニッケルメッキが多用されています。その主な理由は、耐候性と美しい光沢です。特に屋外の手すりや看板など、日光や雨風にさらされる環境下でも錆びにくく、長期間美観を保つことが可能です。
さらに、建築資材における「無電解ニッケルメッキ」は、均一な仕上がりが求められる場合に重宝されています。例えば、窓枠や金属装飾品に使用することで、デザイン性を損なうことなく耐久性を向上させます。これにより、建築物全体の価値を高める一助となっています。
3. エレクトロニクス業界での利用
エレクトロニクス業界では、ニッケルメッキは接点部品や基板の保護に不可欠です。ニッケル層が導電性を維持しながら酸化を防ぐため、信頼性の高い電子機器の製造に寄与しています。
例えば、スマートフォンやコンピュータの内部部品では、「電気ニッケルメッキ」が均一で精密なコーティングを可能にし、接触不良を防止します。一方で、無電解ニッケルメッキは、プリント基板や高密度接続部品で特に需要があります。これにより、デバイスの小型化や高性能化が進む現在のトレンドに応えています。
◉技術的な成果と課題への対応
ニッケルメッキ技術の進化により、各産業での生産性向上や耐久性の向上が実現しています。しかし、適切な前処理やメッキ厚の制御が不十分だと、剥がれや仕上がりのムラが生じるリスクがあります。そのため、各業界のニーズに応じた技術指導やトラブルシューティングが求められます。
ニッケルメッキは、航空、建築、エレクトロニクスなど、さまざまな分野で重要な役割を果たしています。用途に応じた技術選択を行うことで、性能と品質を最大限に引き出すことが可能です。興味をお持ちの方はぜひご相談ください!
6. ニッケルメッキの膜厚測定について
電気ニッケルメッキの膜厚は、メッキの品質を評価する上で重要な要素です。膜厚は用途によって異なりますが、一般的には数μm~数十μmが一般的な膜厚です。
膜厚は、電流密度やメッキ時間によって調整することができます。
電気ニッケルメッキの膜厚測定には、以下のような方法があります。
1.蛍光X線式膜厚測定装置
蛍光X線式厚さ試験方法とは、物質にX線を照射するとその物質中に含まれる元素に固有のX線が放射され、ニッケルメッキの膜厚を既知の試料との蛍光X線量を比較することによってニッケルメッキの膜厚を測定できる試験方法です。
金属、非金属上の比較的薄いニッケルメッキの膜厚測定に利用されます。
2.デジタルマイクロメーター
デジタルマイクロメーターによる試験方法とは、外径、内径などの寸法を測定できる精密測定機器で、ニッケルメッキ前・後の寸法の差を測定することでニッケルメッキの膜厚を測定する方法です。
板厚であれば表裏両面ニッケルメッキ分厚くなるため、片側のニッケルメッキの膜厚はトータル膜厚÷2で片側のニッケルメッキの膜厚を算出します。
7. JIS規格について
JIS H8626は、鉄鋼及び非鉄金属素地上に工業用の目的で行ったニッケルめっき及び電鋳ニッケルの有効面について規定する。
注)耐食性、耐摩耗性、肉盛りなどに用いることを目的としたもの。ただし、耐食性を目的としためっきにおいても、そのめっき最小厚さがJIS H8617に規定する値の範囲内である場合には、その規格による。
注)この規格では電鋳ニッケル自体の品質についてだけ規定し、形状、寸法、精度、母型の材質、離型処理、離型性、転写性などの電鋳操作及び使用目的に関した特性については規定しない。
Q&A
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純チタン2種(170×150 t 10mm)の製品にニッケルめっき可能でしょうか?純チタンへのニッケルめっき対応可能です。 サイズ的にも問題ございませんので、形状の詳細がわかる図面を送って頂けると幸いです。
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亜鉛ダイキャスト(亜鉛ダイカスト:ZnDC)素材にニッケルめっきを施したいのですが、対応可能でしょうか?亜鉛ダイキャスト素材へのニッケルめっきを直接処理することができないため、下地に銅メッキを5μm以上施した上のニッケルめっき となります。指定の膜厚などお聞かせ下さい。
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ニッケルめっきを施したシャフト(SCM435)を一部追加工を施したのですが、一部ニッケルめっきが無くなってしまいました。 一部ニッケルめっきが無くなった箇所へニッケルめっきを施す事は可能でしょうか?形状によりますが、部分ニッケルめっき可能ですが、既存のニッケルめっきの上に再度ニッケルめっきを重ねても宜しければ全体的に 再度めっき処理を施させて頂いた方が意匠性、費用などの面から優位です。
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他社で処理しておりますニッケルめっき品で下地の銅めっきとニッケルめっきの層間で剥離が発生するものがあります。 考えられる原因は何でしょうか?考えられる原因としましては次の事が考えられます。 1.下地の銅めっき後の水洗水の汚れ 2.銅めっきからニッケルめっきに入るまでの時間が長い 3.下地の銅めっき表面に光沢剤の薄い皮膜がついている いずれにしましても弊社にて一度試作処理させて頂ければ問題を解決できると思われます。
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鉄鋼材をバレルめっきにてニッケルめっきを行なっていますが、凹み部などに黄色のシミ(変色)が発生することがあります。 シミ(変色)の発生原因と対策を教えて頂けないでしょうか?鉄鋼製の製品をバレルでめっきを行なっているとの事で、凹み部にめっきが析出していないものと考えられます。 ニッケルめっきが析出していないことで素材のサビが発生しているのでは無いかとかんがえられます。 対策としましては、1回の処理量を減らして尚且処理時間を伸ばし全体的なニッケルめっきの膜厚を厚く処理することで緩和されるものと思われます。
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真鍮製品にニッケルめっきを施していますが、皮膜の欠陥により被覆されていない事を目視で判断することはできなでしょうか?真鍮製品に施したニッケルめっきが被覆されているか確認する方法としましては、純水700ml、アンモニア水700ml、25%トリクロル酢酸700ml、もしくは過硫酸アンモニウム50g/l、アンモニア水75ml/lの溶液に5分浸漬することで、ニッケルめっきの欠陥などにより真鍮素材が露出している箇所は溶液が青色に変化するため可視化しやすく判断が可能です。
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ニッケルめっき浴(ワット浴)を使用してめっき処理を行なっていますが、pHが調整していないのに少しずつ下がって行きます。 一般的にpH調整で下げる事はあると思いますが、上げる事は少ないと思いますが適正な状態でしょうか?結論からお話しますと、適正な状態ではありません。 適正な状態ですとニッケルめっき浴の陽極のニッケルが溶解し、使用していない状態でも徐々にpHが上昇していく状態が正常な状態です。 pHが下がっていく原因としましては、ニッケルの陽極が少ない、もしくは前処理の酸が持ち込まれているのでは無いかと考えられます。
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ニッケルめっきのpHを上げるには水酸化ナトリウムやアンモニア水は使わずに炭酸ニッケルや水酸化ニッケルなどを使っていると思いますが、ナトリウムイオンやアンモニウムイオンが有害であるためと言われましたが、ピット防止剤や光沢剤ではナトリウム塩が用いられていますが有害では無いのでしょうか?メッキ浴にナトリウムイオンやアンモニウムイオンが含まれますとメッキ皮膜が硬く、脆いメッキ皮膜となるためこれらの塩は使わないようになっていますが、ピット防止剤や光沢剤は添加量が少量であるため、影響が小さいと考えられます。
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ニッケルめっきに非ろ波の整流器を検討しておりますが問題ありませんか?ろ波の必要性はありませんが、整流器の波形は全波がよく、半波ですとニッケルめっきにはおすすめできません。
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他社で処理しているニッケルめっき品ですが、時々めっき皮膜に割れが発生します。 突発的な不具合ですが、ニッケルめっき皮膜が割れる原因を教えて下さい。ニッケルめっき皮膜が割れが発生するということは、めっき皮膜が脆い事が原因かと思われます。 ニッケルめっき皮膜が脆くなる原因としましては、次の事が考えられます。 ①浴温が低すぎる。 ②pHが規格外になっている。 ③電流密度が高すぎる。 ④光沢剤が過剰などが考えられますので処理されているメーカー様にこの辺りの 情報を開示して頂ければ再度弊社の方で問題が無いか確認させて頂きます。
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装飾クロムめっき(ニッケルクロムめっき:下地に光沢ニッケル)で白く曇る現象がでております。 また、つき周りも低下しておりますが考えられる原因は何でしょうか?クロムめっき液の不調が考えられますが、下地に使用している光沢ニッケルめっきとして考えられる原因としましては、光沢剤過剰によりクロムめっきの析出を阻害している事が考えられます。 弊社の方でめっき専業社様へのコンサルティング(課題解決)なども行っておりますので、必要でしたらご相談ください。
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ニッケルめっきした製品にザラつきが発生しております。 原因としてはどのような事が考えられますか?ザラつきの原因は複数考えられます。 ①異物付着(メッキ液内に不純物が混入したものが付着) ②過剰な電流密度 ③素材起因のザラつき 現物をお送り頂ければ弊社の方で確認させて頂きます。
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ステンレス鋼にニッケルめっきを行う場合、ニッケルストライクが必要と言われましたが、なぜ直接ニッケルめっきが処理できないのでしょうか?また、ニッケルストライクとはなんでしょうかステンレス鋼は鉄とニッケルとクロムが主成分の材料です。その主成分であるクロム成分が素材表面に濃縮し、不動態膜が形成されるためですが、この不動態化が通常のニッケルめっきの前処理工程では除去できず、密着低下の原因となります。 ニッケルストライクは塩酸をベースとしたメッキ浴で、塩酸中でクロム金属は不動態化できないため、塩酸ベースのニッケルストライクで処理を行うと、不動態化を除去しながらニッケルめっきを処理することができ、密着性を確保することが可能です。
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ニッケルめっきとクロムめっきですが、素人では見分けが難しいのですが、簡単に見分ける方法はありませんか?簡単に見分ける方法としましては、息を吹きかける、シャワーを掛ける、日の光で確認するなどがあります。 いずれもニッケルめっきは黄色っぽく、クロムめっきは白っぽくなりますので見分けができると思います。
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柔軟性のあるニッケルめっきが欲しいのですが、対応可能でしょうか?無光沢ニッケルめっきでニッケル濃度、pH、温度、不純物などを調整することで、 比較的柔らかい(硬度HV150程度)のニッケルめっき皮膜を形成することが可能です。
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亜硫酸ガス雰囲気中で使用される部品がありますが、このような腐食性の大きい雰囲気中ですが、ニッケルめっきを施す事で使用可能でしょうか?亜硫酸ガス雰囲気での使用との事ですが、亜硫酸を含む腐食液を用いて行われるケスタニッチ法試験にて2層のニッケルめっきを評価した場合、下層の半光沢ニッケルめっきまで腐食されることから、亜硫酸ガス雰囲気での長期使用は難しいと思われます。 2層ニッケルめっきではなく、3層(トリニッケルめっき)や半光沢ニッケルめっきの下地に銅めっきを施す3層めっきにて使用できる可能性がありますのでご評価頂けると幸いです。
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3層めっき(トリニッケルめっき)はめっきの層を積層(ミルフィーユのように重ねる)することで耐食性が上がる事はなんとなくわかるのですが、母材から半光沢ニッケルめっき→トリニッケルめっき→光沢ニッケルめっきの組み合わせでなぜ耐食性が向上するのでしょうか?最下層の半光沢ニッケルめっき(メッキ皮膜硫黄含有率0%)と最上層の光沢ニッケルめっき(メッキ皮膜硫黄含有率0.05%)との中に、硫黄含有率の多いトリニッケルめっき(メッキ皮膜硫黄含有率0.1~0.2%)を施すことで、ニッケルめっきが腐食される際に局部電池作用が発生し、トリニッケルめっきが優先的に溶解するため最下層の半光沢ニッケルめっきが守られ結果的に耐食性の向上に繋がります。
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ABS樹脂(3Dプリンター整形品)材料に装飾のニッケルクロムめっきを施したいのですが、試作~対応可能でしょうか?ABS樹脂(めっきグレード)であれば処理対応可能ですが、3Dプリンターでの成形品との事ですのでスポンジで製作したような隙間の沢山ある製品となり、めっきの前処理液が成形品の隙間に残留しめっきの析出を阻害してしまうことが懸念されます。 外観の意匠性目的だけであれば銀鏡皮膜『クリアシルバ』をおすすめしております。 こちらにABS樹脂(3Dプリンター成形品)への処理品の画像を掲載しておりますので参考にして頂けると幸いです。
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鉄素材(S45C)にニッケルめっきが処理されていますが、剥離して頂き追加工をしたいのですが現状のめっき皮膜を剥離する事は可能でしょうか?鉄素材(S45C)に処理されたニッケルめっき(ニムフロン、カニフロン)の剥離可能です。 剥離の際には剥離液を使用してめっきを剥離しますが、多少素材が荒れてしまうので注意が必要となります。
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CrCu(クロム銅)にニッケルめっき(5~10μm)処理可能でしょうか?クロム銅へのニッケルめっき処理可能です。 製品の形状、サイズや数量など教えて下さい。
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アルミニウム素材(A5052)にニッケルめっきが施されている製品がありますが、ニッケルめっき皮膜を剥離することは可能でしょうか?素材を極力粗さずできますか?アルミ素材を極力粗さずニッケルめっきを剥離対応は可能です。 サイズ的に制限がございますので、製品サイズ等を教えて下さい。
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SS41(一般構造用圧延鋼材)材にニッケルめっき10μm処理可能でしょうか?SS41はSS400の旧規格ですが、SS41にニッケルめっき(電解ニッケルめっき)10μm処理対応可能です。 電気めっきは膜厚に多少ばらつきが発生致しますので、寸法精度など必要な場合には無電解ニッケルめっきをお勧め致します。
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アルミニウム素材(A5052)に電解ニッケルめっきを施したいのですが対応可能でしょうか?アルミニウム素材への電解ニッケルめっきですが、直接処理ができませんので下地に無電解ニッケルめっき(カニゼンめっき)を施した上であれば処理可能です。 膜厚などの詳細は別途ご相談できればと思います。
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チタン合金Ti-6Al-4V(α-β型)に電解Niめっき10μm処理対応可能でしょうか?チタン合金に電解Niめっきは処理対応可能です。 大きさに制限がございますので、図面など大きさわかる資料を送って頂ければ確認させて頂きます。
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チタン合金Ti-6Al-4V(α-β型)に処理されております電解Niめっきを剥離することは可能でしょうか?チタン合金Ti-6Al-4V(α-β型)素材上の電解Niめっきを剥離可能です。
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HPM77(快削プリハードン鋼)にニッケルめっきを施したいのですが対応可能でしょうか?HPM77にニッケルめっき対応可能です。 製品のサイズや形状の判る図面やイラストを送って頂ければ処理の方法を確認させて頂きます。
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プリハードン鋼に黒色ニッケルめっきの対応は可能でしょうか? 膜厚5μm指定です。プリハードン鋼へ黒色ニッケルめっき処理可能です。 膜厚5μmとのことですが、黒色ニッケルめっきの膜厚は1μm以下と薄いため、膜厚を稼ぐ必要がある場合には下地に光沢ニッケルめっきを施させて頂きトータルで5μmに調整可能です。
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アルミナセラミック(アルミナ99.5%)にニッケルめっきは処理可能でしょうか?アルミナセラミックにニッケルめっき処理可能です。 アルミナセラミックに直接ニッケルめっきは施すことができませんので、下地に無電解ニッケルめっきを施した後、 電解ニッケルめっきでの対応となります。
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コバール素材へ意匠性目的のための光沢ニッケルめっきを検討しております。 コバール材へのニッケルめっき処理可能でしょうか?コバール材への光沢ニッケルめっき処理可能です。 製品の形状、サイズや数量など教えて下さい。
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サーメット(cermet)金属の炭化物や窒化物など硬質化合物の粉末を金属の結合材と混合して焼結した複合材料に ニッケルめっきを施し脆さを軽減出来ないかと考えております。 サーメット材にニッケルめっきは可能でしょうか?実際に処理を施させて頂き脆さなどのご評価を頂く必要がございますが、サーメット材へのニッケルめっき処理可能です。 試作処理など行いながらご評価頂けると幸いです。
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銅とモリブデンが接合されている製品の防錆目的でニッケルめっきを検討しております。 銅素材とモリブデン共にニッケルめっきを施したいのですが処理可能でしょうか? 密着性を気にしております。銅素材とモリブデン素材接合品に対し同時にニッケルめっきを施す事が可能です。 適切な前処理を施しますので密着性も問題なく対応可能です。
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銅素材とタングステンが接合されている製品にニッケルめっきを検討しております。 銅素材とタングステン共にニッケルめっきを施したいのですが処理可能でしょうか?銅素材とタングステン素材が接合された状態でニッケルめっきを施す事が可能です。 適切な前処理を施しますので密着性も問題なく対応可能です。
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コバール(鉄、ニッケル、コバルトを主成分にした合金)に導電性目的のためにニッケルめっきを施す事は可能でしょうか?コバール素材へのニッケルめっきに関してですが処理実績もありますが、処理可能です。 指定の膜厚などお聞かせ下さい。
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窒化アルミナセラミックス(AIN)にニッケルめっきを施したいのですが可能でしょうか?窒化アルミナセラミックス(AIN)へのニッケルめっきにつきまして過去に処理実績がございますが、材料により反応が異なることから先行で試作処理を施させて頂き、処理可能かの確認テストが必要でございます。 端材で結構ですので条件出しに使用してもいい材料をご用意頂けるとテスト条件確認可能です。
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亜鉛ダイキャスト(ZnDC)にニッケルめっきを施したいのですが対応可能でしょうか?亜鉛ダイキャストにニッケルめっき関しまして過去に処理実績がございます。 特に問題なく処理可能ですが、下地に銅めっき5μm以上が必須となります。 製品の形状などわかる資料を送って頂けると幸いです。
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ベリリウム銅(BeCu)にニッケルめっきは可能でしょうか? 他社で処理して頂いたのですが、密着性が悪く剥がれが発生致します。ベリリウム銅(BeCu)は特殊な前処理を行わないと密着の悪いめっき処理となります。 弊社では複数のクライアント様よりベリリウム銅素材へのメッキ処理をご依頼頂き対応致しておりますので、 ご安心してご依頼頂ければと思います。
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高速度鋼にニッケルめっきを施したいのですが、対応可能でしょうか?高速度鋼にニッケルめっき(電解ニッケルめっき)対応可能です。 指定の膜厚などがございましたらご連絡下さい。
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ステンレス(SUS304)につや消しの電解ニッケルめっきを施すことは可能でしょうか?ステンレスにつや消し電解ニッケルめっきの対応可能です。 つや消しの方法はショットブラストでのつや消し、めっき液でのつや消しなど選んで頂く事が可能です。
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小さなボタンのような形状の鉄素材の製品ですが、数量も多く吊るし用の穴なども無いのですが、電解のニッケルめっきは 可能でしょうか?小さなボタン形状との事ですのでバレルめっき(専用の容器に入れてメッキ処理)にて対応が可能でございます。 バレルめっきは一度に大量の製品が処理可能なため、ラック(一つ一つ製品を保持して処理)処理に比べ安価にできるメリットが ございます。 デメリットとしましては、製品同士が容器の中でぶつかりあうため、傷や打痕がついてしまいます。
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亜鉛鋼板へのニッケルめっき(装飾目的)を検討しておりますが、製品サイズが大きいのですが対応可能でしょうか? 寸法1800×1000 t0.4mm亜鉛鋼板へのニッケルめっきの対応可能です。 亜鉛を一旦除去してからの処理となりますが、一連の流れで亜鉛を剥離~めっき処理まで行いますので、腐食などは発生いたしませんのでご安心下さい。 サイズ的な所ですが、1800×1000mmであればギリギリのサイズとなりますが対応可能です。 製品が大きいため板の中央部などがニッケルめっきの光沢が鈍くなる可能性がございますのでご了承下さい。
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ステンレス鋼(SUS304)に処理されておりますニッケルめっきを剥離することは可能でしょうか?ステンレス鋼(SUS304)素材上のニッケルめっき剥離可能です。
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ABS樹脂に導電性を持たせる目的でニッケルめっきを検討しております。 処理可能でしょうか?ABS樹脂へのニッケルめっき対応可能です。 ABS樹脂へ直接電解のニッケルめっきは処理できませんので、下地に無電解ニッケルめっきが必要となります。