
パラジウムメッキ
パラジウムメッキの詳細
実績最大膜厚4μmまで対応可能です。
白金属元素で貴金属にも分類されているパラジウムは、
原子番号46、元素記号Pd、比重12.0、融点1555℃、密度12.16g/cm3の金属です。
面心立方構造の貴金属で、大気中においては変色せず、耐薬品性に優れた金属です。
パラジウムは水素吸蔵能力の大きな金属で、自分の体積の約900倍の体積の水素を吸収することができます。この能力は水素ガスの運搬や貯蔵に用いることも可能です。
パラジウムメッキは水素のみを透過する能力に優れた皮膜です。
水素は全ての元素の中で最も小さいサイズの元素で、パラジウムイオンの隙間を移動する事が可能です。しかし、他のどの気体も原子サイズがパラジウムの隙間より大きいためパラジウムの隙間に引っかかり通過する事ができません。
パラジウム膜は水素だけを選択的に通すことができるため、半導体やLED製造用の超高純度水素製造、燃料電池の水素製造などに役立っています。
パラジウムめっきの特徴
パラジウム(Pd)の魅力のひとつとして他の貴金属に比べ価格が低い点が魅力でしたが、2021年8月現在平均相場1g 約10,000円(金1g 約7,000円)と金の価格を大きく超えた高価な金属となっております。
銅の拡散バリヤとしてのパラジウムめっき
電子部品の関係では、カニ路の高密度化に伴う細線化や、変形を伴う後加工への対応、コスト低減などの観点から、ニッケルめっきの薄膜化が進んでいます。
ニッケルめっきを薄膜化することでニッケルめっきに存在するピンホールが銅の拡散バリアとしての機能は著しく低下します。これを補うために、ニッケルめっき上に0.1μm以下の薄いパラジウムめっきを行い、さらに最上層の金めっきを薄膜化することが出来るようになり工業的用途が広がっています。
パラジウムメッキ耐熱性
パラジウムメッキの特性(半田濡れ性)

【半田濡れ性試験条件】
ゼロクロスタイム 1.25/sec
半田 Sn(96.5%)- Ag(3%)- Cu(0.5%)
フラックス 溶媒(ロジン25%-エタノール75%)活性フラックス0.5wt%
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