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ナトリウム処理

ナトリウム処理


ナトリウム処理で撥水性から親水性に変える事が可能です。

 

  • PTFEと異種材料を接合したい。

  • 試料導入容器内の残渣を無くしたい

  • PFAの表面張力を下げたい​

 

この様な課題を課題をお持ちではありませんか?

ナトリウム処理のシェアNo.1の当社であれば解決可能です。

撥水性とは

撥水性(はっすいせい)とは、固体表面が水を弾く性質のことを指します。

水滴がその表面に接触した際に、表面に広がらずに丸い水玉のような形状を保ち、転がり落ちやすい状態を指します。

撥水性の程度は、水滴と固体表面との間に形成される接触角の大きさによって評価されます。

接触角が90度よりも大きい場合、その表面は撥水性を示すと言えます。これは、水滴が表面に十分に濡れ広がらず、丸みを帯びた形状を保つためです。さらに、接触角が110度から150度程度の範囲にある場合は、高撥水性とみなされ、水滴はより球状に近い形状となり、表面から非常によく弾かれます。そして、接触角が150度を超えるようになると、超撥水性と呼ばれる状態になり、水滴はほぼ完全な球体となって、表面にほとんど接触することなく転がり落ちるようになります。

接触角

​水の接触角測定データ(PFA)
 

水の接触角70°.jpg

ナトリウム処理前 110° 

ナトリウム処理後 70° 

ナトリウム処理とは

ナトリウム処理とは、フッ素樹脂(PTFE・PFA・FEP)、フッ素ゴムを疎水性から親水性に変える表面処理です。
フッ素樹脂中に含まれているF原子を引き抜き、炭素原子(C)を二重結合など電子不足の状態にする事で親水性する事が可能です。​

フッ素樹脂(PTFE・PFA・FEP)、フッ素ゴムを親水性にする事で接着剤を使用した接合やめっき処理も可能です。

フッ素樹脂には特異な非粘着性があり、付着性の強い粘着物に対しても離型しやすく、粘着性の物質も粘着することはありません。PTFEやPFA,FEPなどは特にこの性質が強く、特別な処理をしないかぎり粘着性の物質で接着しても容易に離れてしまいます。フッ素樹脂はそのままの状態では接着剤によって他の物質に接着することは困難ですが、その表面を化学的処理をすることによって接着できるようになります。その化学的処理がナトリウム処理です。

ナトリウム処理イメージ

 

フッ素樹脂とは

 

フッ素樹脂(テフロン、PTFE)とは、正式名:ポリテトラフルオロエチレン(Poly Tetra Fluoro Etylene)の頭文字を取ってPTFEと呼ばれた材料です。通称テフロンとも呼ばれておりますが、テフロンの呼び名はデュポン社の登録商標です。

また、PTFEの原料は、フッ酸とクロロホルムを反応させた物質を熱分解する事で生成される材料で、非常に優れた特性を持った材料です。(非粘着性、耐熱性、滑り性、電気絶縁性や誘電損失の少なさ、耐アーク性、耐摩耗性、耐薬品性、非濡れ性など)

​フッ素樹脂が他の物質と馴染みにくい理由

​高い撥水性

フッ素樹脂は多くの物質に対してはじく性質をもっています。
フッ素コーティングを施したフライパンに水を垂らすと綺麗な水滴になります。水や油をはじく理由として、表面張力が低いことがあげられます。
PTFEは表面張力が低く、逆に水は表面張力が高く、その数値の差が大きいことで綺麗な水滴ができます。

馴染みにくい性質

水に油を注ぐと、混ざり合わずなじみません。これと同じように、フッ素樹脂はほとんどの物質に対して馴染みにくい性質をもっています。

なじみにくさを数値化して表したもののひとつとして、SP値というものがあります。SP値とは溶解度パラメータとも呼ばれ、この数値が離れている物質は「なじみにくく、くっつきにくい」といわれています。

フッ素樹脂は、ほとんどの物質に対してSP値が離れていることから、それらと「なじみにくい」と言えます。

化学的に安定している分子構造

フッ素樹脂は炭素原子とフッ素原子が結合したものが直鎖的につながった分子構造になっています。
さらに炭素原子同士の結合部はフッ素原子で隙間なく覆われています。
炭素原子とフッ素原子の結合エネルギーは化学結合の中でとても強いものです。
結合エネルギーが強いことで、ほとんどの物質と化学的に結合することがありません。

 

・炭素原子がフッ素原子で隙間なく覆われた構造
・炭素原子とフッ素原子の結合エネルギーはとても強い


この2つの理由により、PTFEは化学的に安定した性質に恵まれているのです。
 

フッ素樹脂は高い撥水性、馴染みにくい性質、化学的に安定している分子構造などが優れた非粘着性の理由と考えられます。

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