硬質クロムメッキ処理
チタン素材への硬質クロム(50~100μm)処理対応可能です。
硬質クロムめっき(工業用クロムめっき)とは、クロムめっきの硬さと耐摩耗性を利用するもので、1μm~数μmのオーダーまでの厚さにめっきし、自動車、オートバイ、船舶のエンジン部品など耐摩耗性を必要とする各種部品をはじめ、プラスチックやガラス、粉末冶金などの成形用金型、印刷や製紙、圧延、フィルム加工、製鉄におけるローラ類などの工業製品などに用いられています。
硬質クロムメッキ(工業用クロムメッキ)の詳細
硬質クロムめっき(工業用クロムめっき)皮膜とは、青みがかった美しい銀白色の色調をもつ皮膜で、大気中で不動態皮膜を生成するため変色することなく美しい色調を維持することができる皮膜です。
クロムめっきは装飾用と工業用に大別されており、JIS規格では皮膜硬度750HV以上、膜厚2μm以上が工業用としています。
2μm以上のクロムメッキが工業用に使用されるのは、耐摩耗性が良好なためです。
①優れた耐食性
塩酸以外の酸、アルカリに対して腐食されにくく非常に耐食性に優れた性質を持っています。
②高い皮膜硬度
硬質クロムメッキ皮膜の硬さがHV750以上と高いため、他の金属に比べ耐摩耗性に優れています。
メッキ皮膜性能
融点:1890℃
沸点:2200℃
熱膨張:6.2×10-6deg-1(20℃)
熱伝導率:0.16cal/cm・sec・deg(20℃)
電気抵抗:18.9μΩcm(0℃)
メッキ皮膜摩耗データ
摩耗量を調べた結果、クロムめっき同士の組み合わせが最も摩耗量が大であり、クロムめっきと炭素鋼の組み合わせが最も摩耗量が少ない。
めっきの硬いものほど摩耗量が少なくなっている。

処理可能な材質
鉄、ステンレス、銅・銅合金その他の材料についてはご相談下さい。
製品の部分的なマスキング対応可能です。
研磨工程も対応可能です。
処理設備
めっき槽 ①1000L×1000W×1000H
②1000L×1000W×1500H
③1200L×1200W×2500H
④2200L×1500W×1200H
クレーン設備 2.8t

JIS H8615は鉄、鋼及び非鉄金属素地上に耐摩耗性などの工業用目的で行った有効面の電気クロムめっきについて規定されています。
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