
硬質クロムメッキ
硬質クロムメッキは、機械部品の表面にクロムを電気メッキにより析出させて形成する表面処理技術です。高い皮膜硬度、優れた耐摩耗性と耐食性を持ち、様々な産業分野で広く用いられています。
目次
2.1. 皮膜硬度と耐摩耗性
2.2. 耐食性
2.3. 摺動性
3.1. 6価クロムの使用
3.2. 析出効率の低さ
3.3. クラックの発生
4.1. めっきを表す記号
4.2. 素地の種類を表す記号
4.3. メッキの種類を表す記号
4.4. 処理を表す記号
4.5. 使用環境を表す記号
4.6. 等級と記号と膜厚
4.7. 記号の例
8.1. チタン素材への硬質クロムメッキ
8.2. ノンクラック(クラックフリー)硬質クロムメッキ
1. 硬質クロムメッキの工程
1.1 鉄鋼
脱脂→電解脱脂→酸中和→硬質クロムメッキ→仕上げバフ研磨
1.2 アルミニウム
脱脂→エッチング→スマット除去→亜鉛置換→亜鉛置換剥離→亜鉛置換→硬質クロムメッキ→仕上げバフ研磨
1.3 樹脂材料
脱脂→エッチング→触媒付与→無電解ニッケル→硬質クロムメッキ→仕上げバフ研磨
2. 硬質クロムメッキの特性
2.1 皮膜硬度と耐摩耗性
硬質クロムメッキは、非常に高い皮膜硬度(Hv1000以上)を持つ表面処理技術です。鉄鋼よりも数倍高い値であり、優れた耐摩耗性を発揮します。摩擦や摩耗を受ける部品に用いることで、部品の寿命を延ばし、メンテナンスコストを削減することができます。
使用例
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軸、ピストン、シリンダー、ベアリングなどの機械部品
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プラスチック成形金型、ダイカスト金型などの金型
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切削工具、刃物などの工具
2.2 耐食性
硬質クロムメッキは、クロム金属の優れた耐食性とメッキ表面に形成される酸化膜により、優れた耐食性を持ちます。腐食しやすい環境で使用される部品に用いることで、錆や腐食による機能低下を防ぎ、製品の寿命を延ばすことができます。
使用例
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化学プラントや食品工場で使用される機械部品
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船舶や海洋構造物
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建築材料
2.3 摺動性(滑り性)
硬質クロムメッキは、摩擦係数に優れた皮膜で摺動性(滑り性)に優れています。スムーズな動きを実現したい部品に用いることで、機械の効率を向上させ、エネルギー消費を抑えることができます。
使用例
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軸受、ガイドレールなどの機械部品
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油圧シリンダー、プーリなどの油圧機器
硬質クロムメッキは、高い皮膜硬度と耐摩耗性、優れた耐食性、滑り性など、様々なメリットを持つ表面処理技術です。機械部品の耐久性を向上させ、製品寿命を延ばすために、様々な分野で広く活用されています。
3. 硬質クロムメッキの欠点
硬質クロムメッキは、高い硬度と耐摩耗性、優れた耐食性、滑り性を持つ表面処理技術です。一方で、いくつかの欠点も存在します。
3.1 六価クロムの使用
硬質クロムメッキは、メッキ液に6価クロムを使用します。6価クロムは、発がん性や皮膚障害などの健康被害を引き起こす可能性があるため、環境負荷が懸念されています。
皮膜としては6価クロムではなく金属クロムとなるため、環境負荷はありませんが、メッキ液として存在するため、メッキ液が残留するような製品形状ですと注意が必要です。
3.2 析出効率の低さ
硬質クロムメッキは、他のメッキに比べて析出効率が低いため、厚い膜を形成するには時間がかかります。析出効率が悪い理由としては、電流効率が10~25%程度と低く、電流がメッキの析出に使われず多量の水素発生に使用されてしまうことが生産性低下に繋がります。
3.3 クラックの発生
硬質クロムメッキは、クラックと呼ばれる微細な割れが発生することがあります。クラックは、腐食の原因や、剥がれの原因、転写性などの問題となるため、品質管理において重要な課題となります。
当社ではノンクラックの硬質クロムメッキをご用意しております。
硬質クロムメッキは、優れた機能性を持つ表面処理技術ですが、環境負荷、処理時間、品質管理などの欠点が存在します。
4. 図面指示(図面表示)
図面には表面処理の指示を記載する必要があります。指示の記号はJIS H0404に準じて記載されます。
工業用目的で行った有効面の電気クロムめっきについてはJIS H8615にて規定されています。
4.1 めっきを表す記号
電気めっき又は無電解めっきを表す記号が必要です。
ただし、電気めっきと無電解めっきとによってめっき層が構成されている場合には、最終めっきを表します。
電気めっき:Ep または SPLE
無電解めっき:ELp または SPLEL
4.2 素地の種類を表す記号
素地の種類を表す記号は、素地が金属の場合には、その金属の元素記号とし、合金の場合には主成分金属の元素記号で表します。
鉄、鋼及びそれらの合金 Fe
銅及びその合金 Cu
亜鉛及びその合金 Zn
アルミニウム及びその合金 Al
マグネシウム及びその合金 Mg
4.3 メッキの種類を表す記号
めっきの種類を表す記号はその元素記号による。
合金めっきの場合には、合金を構成している主な元素の元素記号をハイフンで結んで表示します。
クロムメッキ Cr
ニッケルメッキ Ni
金メッキ Au
銀メッキ Ag
銅メッキ Cu
4.4 後処理を表す記号
2種類以上の後処理を行う場合には、処理操作の順又は素地に近い順に左から右に各記号をコンマで区切って示す。
後処理 記号
水素除去のベーキング HB
拡散熱処理 DH
光沢クロメート処理 CM1
有色クロメート処理 CM2
塗装 PA
着色 CL
変色防止処理 AT
4.5 使用環境を表す記号
腐食性の強い屋外環境 A
通常の屋外環境 B
湿度の高い屋内環境 C
通常の屋内環境 D
4.6 等級と記号と膜厚
4.7 記号の例
鋼材に硬質クロムメッキを20μm厚以上で処理したい場合 Ep-Fe/ICr20
硬質クロムメッキ20μm以上、メッキ前後にバフ研磨が必要な場合 Ep-Fe/ICr20/1BF,BF
硬質クロムメッキ20μm以上、メッキ前にブラスト処理が必要な場合 Ep-Fe-ICr20/1SB
メッキの膜厚はμm(マイクロメートル)で表されます。
硬質クロムメッキの場合、一般的に1~100μmの範囲で設定されます。膜厚が厚くなるほど、耐摩耗性や耐食性が向上しますが、コストも高くなります。
5. 硬質クロムメッキの硬度
冶金学的に作製された金属クロムの硬さは200~350kg/mm2です。クロムめっき皮膜は700~1000kg/mm2となり、金属クロムに比べクロムメッキの皮膜硬度は高くなります。
硬くなる要因として析出金属の結晶粒子の微細化、吸蔵水素、格子歪などが挙げられます。
メッキ皮膜の硬度は一般的にビッカース硬さ試験が広く使われています。
ビッカース硬さ試験の単位はHv(ビッカース硬さ)で表され、硬質クロムメッキのビッカース硬度はHv750以上と非常に高い硬度の皮膜です。
6. 硬質クロムメッキと装飾クロムメッキの違い
硬質クロムメッキと装飾クロムメッキは同じクロム金属を母材表面に処理する方法です。
同じクロム金属ですので、基本的な皮膜硬度は硬質クロムメッキ、装飾クロムメッキ共に同じ特性になります。装飾クロムメッキは下地のニッケルメッキの保護膜である事から1μm未満の非常に薄い膜です。それに比べ硬質クロムはクロムメッキ単体で特性を持たせる事から1〜100μm程度の厚膜での対応となります。
7. 硬質クロムメッキ(工業用クロムメッキ)の実績

硬質クロムメッキ(不具合)
他社で硬質クロムメッキを施しましたが、溝の中だけでなく、平面部にも硬質クロムメッキが処理されていません。
対策案も出てこないとの事で弊社にご依頼頂きました。

硬質クロムメッキ(良品)
他社で硬質クロムメッキした状態でお預かりし、状態を確認、現行のメッキ剥離、再メッキにて対応させて頂きました。
現行のままでは同じ状態になる事から対策案をクライアント様にお伝えしてから対応させて頂きました。
8. 当社オリジナル硬質クロムメッキ(工業用クロムメッキ)
8.1 チタン素材への硬質クロムめっき
チタンは色々な面で非常に優れた材料ですが、摩耗性が劣るという欠点があります。
チタンでシャフトを製作されますと、摺動部の摩耗性が悪く部品として長期使用ができないなど不都合があります。そんな時には必要部に硬質クロムめっきを施す事で解決できる可能性があります。
8.2 ノンクラック硬質クロムめっき
一般に硬質クロムめっき皮膜にはチャンネルクラックと呼ばれる細かなワレが存在します。
このクラックが存在することで、クロムめっき皮膜が剥がれる、硬質クロムめっきを施しているのに腐食するなどの原因となります。弊社コネクションではクラックフリーの硬質クロムめっきが可能です。
Q&A
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純チタン2種(170×150 t 10mm)の製品にニッケルめっき可能でしょうか?純チタンへのニッケルめっき対応可能です。 サイズ的にも問題ございませんので、形状の詳細がわかる図面を送って頂けると幸いです。
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亜鉛ダイキャスト(亜鉛ダイカスト:ZnDC)素材にニッケルめっきを施したいのですが、対応可能でしょうか?亜鉛ダイキャスト素材へのニッケルめっきを直接処理することができないため、下地に銅メッキを5μm以上施した上のニッケルめっき となります。指定の膜厚などお聞かせ下さい。
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ニッケルめっきを施したシャフト(SCM435)を一部追加工を施したのですが、一部ニッケルめっきが無くなってしまいました。 一部ニッケルめっきが無くなった箇所へニッケルめっきを施す事は可能でしょうか?形状によりますが、部分ニッケルめっき可能ですが、既存のニッケルめっきの上に再度ニッケルめっきを重ねても宜しければ全体的に 再度めっき処理を施させて頂いた方が意匠性、費用などの面から優位です。
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他社で処理しておりますニッケルめっき品で下地の銅めっきとニッケルめっきの層間で剥離が発生するものがあります。 考えられる原因は何でしょうか?考えられる原因としましては次の事が考えられます。 1.下地の銅めっき後の水洗水の汚れ 2.銅めっきからニッケルめっきに入るまでの時間が長い 3.下地の銅めっき表面に光沢剤の薄い皮膜がついている いずれにしましても弊社にて一度試作処理させて頂ければ問題を解決できると思われます。
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鉄鋼材をバレルめっきにてニッケルめっきを行なっていますが、凹み部などに黄色のシミ(変色)が発生することがあります。 シミ(変色)の発生原因と対策を教えて頂けないでしょうか?鉄鋼製の製品をバレルでめっきを行なっているとの事で、凹み部にめっきが析出していないものと考えられます。 ニッケルめっきが析出していないことで素材のサビが発生しているのでは無いかとかんがえられます。 対策としましては、1回の処理量を減らして尚且処理時間を伸ばし全体的なニッケルめっきの膜厚を厚く処理することで緩和されるものと思われます。
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真鍮製品にニッケルめっきを施していますが、皮膜の欠陥により被覆されていない事を目視で判断することはできなでしょうか?真鍮製品に施したニッケルめっきが被覆されているか確認する方法としましては、純水700ml、アンモニア水700ml、25%トリクロル酢酸700ml、もしくは過硫酸アンモニウム50g/l、アンモニア水75ml/lの溶液に5分浸漬することで、ニッケルめっきの欠陥などにより真鍮素材が露出している箇所は溶液が青色に変化するため可視化しやすく判断が可能です。
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ニッケルめっき浴(ワット浴)を使用してめっき処理を行なっていますが、pHが調整していないのに少しずつ下がって行きます。 一般的にpH調整で下げる事はあると思いますが、上げる事は少ないと思いますが適正な状態でしょうか?結論からお話しますと、適正な状態ではありません。 適正な状態ですとニッケルめっき浴の陽極のニッケルが溶解し、使用していない状態でも徐々にpHが上昇していく状態が正常な状態です。 pHが下がっていく原因としましては、ニッケルの陽極が少ない、もしくは前処理の酸が持ち込まれているのでは無いかと考えられます。
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ニッケルめっきのpHを上げるには水酸化ナトリウムやアンモニア水は使わずに炭酸ニッケルや水酸化ニッケルなどを使っていると思いますが、ナトリウムイオンやアンモニウムイオンが有害であるためと言われましたが、ピット防止剤や光沢剤ではナトリウム塩が用いられていますが有害では無いのでしょうか?メッキ浴にナトリウムイオンやアンモニウムイオンが含まれますとメッキ皮膜が硬く、脆いメッキ皮膜となるためこれらの塩は使わないようになっていますが、ピット防止剤や光沢剤は添加量が少量であるため、影響が小さいと考えられます。
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ニッケルめっきに非ろ波の整流器を検討しておりますが問題ありませんか?ろ波の必要性はありませんが、整流器の波形は全波がよく、半波ですとニッケルめっきにはおすすめできません。
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他社で処理しているニッケルめっき品ですが、時々めっき皮膜に割れが発生します。 突発的な不具合ですが、ニッケルめっき皮膜が割れる原因を教えて下さい。ニッケルめっき皮膜が割れが発生するということは、めっき皮膜が脆い事が原因かと思われます。 ニッケルめっき皮膜が脆くなる原因としましては、次の事が考えられます。 ①浴温が低すぎる。 ②pHが規格外になっている。 ③電流密度が高すぎる。 ④光沢剤が過剰などが考えられますので処理されているメーカー様にこの辺りの 情報を開示して頂ければ再度弊社の方で問題が無いか確認させて頂きます。
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装飾クロムめっき(ニッケルクロムめっき:下地に光沢ニッケル)で白く曇る現象がでております。 また、つき周りも低下しておりますが考えられる原因は何でしょうか?クロムめっき液の不調が考えられますが、下地に使用している光沢ニッケルめっきとして考えられる原因としましては、光沢剤過剰によりクロムめっきの析出を阻害している事が考えられます。 弊社の方でめっき専業社様へのコンサルティング(課題解決)なども行っておりますので、必要でしたらご相談ください。
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ニッケルめっきした製品にザラつきが発生しております。 原因としてはどのような事が考えられますか?ザラつきの原因は複数考えられます。 ①異物付着(メッキ液内に不純物が混入したものが付着) ②過剰な電流密度 ③素材起因のザラつき 現物をお送り頂ければ弊社の方で確認させて頂きます。
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ステンレス鋼にニッケルめっきを行う場合、ニッケルストライクが必要と言われましたが、なぜ直接ニッケルめっきが処理できないのでしょうか?また、ニッケルストライクとはなんでしょうかステンレス鋼は鉄とニッケルとクロムが主成分の材料です。その主成分であるクロム成分が素材表面に濃縮し、不動態膜が形成されるためですが、この不動態化が通常のニッケルめっきの前処理工程では除去できず、密着低下の原因となります。 ニッケルストライクは塩酸をベースとしたメッキ浴で、塩酸中でクロム金属は不動態化できないため、塩酸ベースのニッケルストライクで処理を行うと、不動態化を除去しながらニッケルめっきを処理することができ、密着性を確保することが可能です。
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ニッケルめっきとクロムめっきですが、素人では見分けが難しいのですが、簡単に見分ける方法はありませんか?簡単に見分ける方法としましては、息を吹きかける、シャワーを掛ける、日の光で確認するなどがあります。 いずれもニッケルめっきは黄色っぽく、クロムめっきは白っぽくなりますので見分けができると思います。
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柔軟性のあるニッケルめっきが欲しいのですが、対応可能でしょうか?無光沢ニッケルめっきでニッケル濃度、pH、温度、不純物などを調整することで、 比較的柔らかい(硬度HV150程度)のニッケルめっき皮膜を形成することが可能です。
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亜硫酸ガス雰囲気中で使用される部品がありますが、このような腐食性の大きい雰囲気中ですが、ニッケルめっきを施す事で使用可能でしょうか?亜硫酸ガス雰囲気での使用との事ですが、亜硫酸を含む腐食液を用いて行われるケスタニッチ法試験にて2層のニッケルめっきを評価した場合、下層の半光沢ニッケルめっきまで腐食されることから、亜硫酸ガス雰囲気での長期使用は難しいと思われます。 2層ニッケルめっきではなく、3層(トリニッケルめっき)や半光沢ニッケルめっきの下地に銅めっきを施す3層めっきにて使用できる可能性がありますのでご評価頂けると幸いです。
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3層めっき(トリニッケルめっき)はめっきの層を積層(ミルフィーユのように重ねる)することで耐食性が上がる事はなんとなくわかるのですが、母材から半光沢ニッケルめっき→トリニッケルめっき→光沢ニッケルめっきの組み合わせでなぜ耐食性が向上するのでしょうか?最下層の半光沢ニッケルめっき(メッキ皮膜硫黄含有率0%)と最上層の光沢ニッケルめっき(メッキ皮膜硫黄含有率0.05%)との中に、硫黄含有率の多いトリニッケルめっき(メッキ皮膜硫黄含有率0.1~0.2%)を施すことで、ニッケルめっきが腐食される際に局部電池作用が発生し、トリニッケルめっきが優先的に溶解するため最下層の半光沢ニッケルめっきが守られ結果的に耐食性の向上に繋がります。
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ABS樹脂(3Dプリンター整形品)材料に装飾のニッケルクロムめっきを施したいのですが、試作~対応可能でしょうか?ABS樹脂(めっきグレード)であれば処理対応可能ですが、3Dプリンターでの成形品との事ですのでスポンジで製作したような隙間の沢山ある製品となり、めっきの前処理液が成形品の隙間に残留しめっきの析出を阻害してしまうことが懸念されます。 外観の意匠性目的だけであれば銀鏡皮膜『クリアシルバ』をおすすめしております。 こちらにABS樹脂(3Dプリンター成形品)への処理品の画像を掲載しておりますので参考にして頂けると幸いです。
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鉄素材(S45C)にニッケルめっきが処理されていますが、剥離して頂き追加工をしたいのですが現状のめっき皮膜を剥離する事は可能でしょうか?鉄素材(S45C)に処理されたニッケルめっき(ニムフロン、カニフロン)の剥離可能です。 剥離の際には剥離液を使用してめっきを剥離しますが、多少素材が荒れてしまうので注意が必要となります。
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CrCu(クロム銅)にニッケルめっき(5~10μm)処理可能でしょうか?クロム銅へのニッケルめっき処理可能です。 製品の形状、サイズや数量など教えて下さい。
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アルミニウム素材(A5052)にニッケルめっきが施されている製品がありますが、ニッケルめっき皮膜を剥離することは可能でしょうか?素材を極力粗さずできますか?アルミ素材を極力粗さずニッケルめっきを剥離対応は可能です。 サイズ的に制限がございますので、製品サイズ等を教えて下さい。
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SS41(一般構造用圧延鋼材)材にニッケルめっき10μm処理可能でしょうか?SS41はSS400の旧規格ですが、SS41にニッケルめっき(電解ニッケルめっき)10μm処理対応可能です。 電気めっきは膜厚に多少ばらつきが発生致しますので、寸法精度など必要な場合には無電解ニッケルめっきをお勧め致します。
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アルミニウム素材(A5052)に電解ニッケルめっきを施したいのですが対応可能でしょうか?アルミニウム素材への電解ニッケルめっきですが、直接処理ができませんので下地に無電解ニッケルめっき(カニゼンめっき)を施した上であれば処理可能です。 膜厚などの詳細は別途ご相談できればと思います。
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チタン合金Ti-6Al-4V(α-β型)に電解Niめっき10μm処理対応可能でしょうか?チタン合金に電解Niめっきは処理対応可能です。 大きさに制限がございますので、図面など大きさわかる資料を送って頂ければ確認させて頂きます。
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チタン合金Ti-6Al-4V(α-β型)に処理されております電解Niめっきを剥離することは可能でしょうか?チタン合金Ti-6Al-4V(α-β型)素材上の電解Niめっきを剥離可能です。
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HPM77(快削プリハードン鋼)にニッケルめっきを施したいのですが対応可能でしょうか?HPM77にニッケルめっき対応可能です。 製品のサイズや形状の判る図面やイラストを送って頂ければ処理の方法を確認させて頂きます。
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プリハードン鋼に黒色ニッケルめっきの対応は可能でしょうか? 膜厚5μm指定です。プリハードン鋼へ黒色ニッケルめっき処理可能です。 膜厚5μmとのことですが、黒色ニッケルめっきの膜厚は1μm以下と薄いため、膜厚を稼ぐ必要がある場合には下地に光沢ニッケルめっきを施させて頂きトータルで5μmに調整可能です。
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アルミナセラミック(アルミナ99.5%)にニッケルめっきは処理可能でしょうか?アルミナセラミックにニッケルめっき処理可能です。 アルミナセラミックに直接ニッケルめっきは施すことができませんので、下地に無電解ニッケルめっきを施した後、 電解ニッケルめっきでの対応となります。
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コバール素材へ意匠性目的のための光沢ニッケルめっきを検討しております。 コバール材へのニッケルめっき処理可能でしょうか?コバール材への光沢ニッケルめっき処理可能です。 製品の形状、サイズや数量など教えて下さい。
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サーメット(cermet)金属の炭化物や窒化物など硬質化合物の粉末を金属の結合材と混合して焼結した複合材料に ニッケルめっきを施し脆さを軽減出来ないかと考えております。 サーメット材にニッケルめっきは可能でしょうか?実際に処理を施させて頂き脆さなどのご評価を頂く必要がございますが、サーメット材へのニッケルめっき処理可能です。 試作処理など行いながらご評価頂けると幸いです。
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銅とモリブデンが接合されている製品の防錆目的でニッケルめっきを検討しております。 銅素材とモリブデン共にニッケルめっきを施したいのですが処理可能でしょうか? 密着性を気にしております。銅素材とモリブデン素材接合品に対し同時にニッケルめっきを施す事が可能です。 適切な前処理を施しますので密着性も問題なく対応可能です。
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銅素材とタングステンが接合されている製品にニッケルめっきを検討しております。 銅素材とタングステン共にニッケルめっきを施したいのですが処理可能でしょうか?銅素材とタングステン素材が接合された状態でニッケルめっきを施す事が可能です。 適切な前処理を施しますので密着性も問題なく対応可能です。
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コバール(鉄、ニッケル、コバルトを主成分にした合金)に導電性目的のためにニッケルめっきを施す事は可能でしょうか?コバール素材へのニッケルめっきに関してですが処理実績もありますが、処理可能です。 指定の膜厚などお聞かせ下さい。
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窒化アルミナセラミックス(AIN)にニッケルめっきを施したいのですが可能でしょうか?窒化アルミナセラミックス(AIN)へのニッケルめっきにつきまして過去に処理実績がございますが、材料により反応が異なることから先行で試作処理を施させて頂き、処理可能かの確認テストが必要でございます。 端材で結構ですので条件出しに使用してもいい材料をご用意頂けるとテスト条件確認可能です。
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亜鉛ダイキャスト(ZnDC)にニッケルめっきを施したいのですが対応可能でしょうか?亜鉛ダイキャストにニッケルめっき関しまして過去に処理実績がございます。 特に問題なく処理可能ですが、下地に銅めっき5μm以上が必須となります。 製品の形状などわかる資料を送って頂けると幸いです。
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ベリリウム銅(BeCu)にニッケルめっきは可能でしょうか? 他社で処理して頂いたのですが、密着性が悪く剥がれが発生致します。ベリリウム銅(BeCu)は特殊な前処理を行わないと密着の悪いめっき処理となります。 弊社では複数のクライアント様よりベリリウム銅素材へのメッキ処理をご依頼頂き対応致しておりますので、 ご安心してご依頼頂ければと思います。
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高速度鋼にニッケルめっきを施したいのですが、対応可能でしょうか?高速度鋼にニッケルめっき(電解ニッケルめっき)対応可能です。 指定の膜厚などがございましたらご連絡下さい。
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ステンレス(SUS304)につや消しの電解ニッケルめっきを施すことは可能でしょうか?ステンレスにつや消し電解ニッケルめっきの対応可能です。 つや消しの方法はショットブラストでのつや消し、めっき液でのつや消しなど選んで頂く事が可能です。
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小さなボタンのような形状の鉄素材の製品ですが、数量も多く吊るし用の穴なども無いのですが、電解のニッケルめっきは 可能でしょうか?小さなボタン形状との事ですのでバレルめっき(専用の容器に入れてメッキ処理)にて対応が可能でございます。 バレルめっきは一度に大量の製品が処理可能なため、ラック(一つ一つ製品を保持して処理)処理に比べ安価にできるメリットが ございます。 デメリットとしましては、製品同士が容器の中でぶつかりあうため、傷や打痕がついてしまいます。
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亜鉛鋼板へのニッケルめっき(装飾目的)を検討しておりますが、製品サイズが大きいのですが対応可能でしょうか? 寸法1800×1000 t0.4mm亜鉛鋼板へのニッケルめっきの対応可能です。 亜鉛を一旦除去してからの処理となりますが、一連の流れで亜鉛を剥離~めっき処理まで行いますので、腐食などは発生いたしませんのでご安心下さい。 サイズ的な所ですが、1800×1000mmであればギリギリのサイズとなりますが対応可能です。 製品が大きいため板の中央部などがニッケルめっきの光沢が鈍くなる可能性がございますのでご了承下さい。
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ステンレス鋼(SUS304)に処理されておりますニッケルめっきを剥離することは可能でしょうか?ステンレス鋼(SUS304)素材上のニッケルめっき剥離可能です。
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ABS樹脂に導電性を持たせる目的でニッケルめっきを検討しております。 処理可能でしょうか?ABS樹脂へのニッケルめっき対応可能です。 ABS樹脂へ直接電解のニッケルめっきは処理できませんので、下地に無電解ニッケルめっきが必要となります。