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硬質クロムめっき
硬質クロムめっき(工業用クロムめっき)の詳細
硬質クロムめっき(工業用クロムめっき)とは、硬さと耐摩耗性が特徴の皮膜です。
自動車、オートバイ、船舶のエンジン部品など耐摩耗性を必要とする部分や、プラスチックやガラス、粉末冶金などの成形用金型、印刷や製紙、圧延、フィルム加工、製鉄におけるローラ類などの工業製品などに利用されます。
硬質クロムめっきの特徴
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純度の高いクロムのめっき皮膜が得られる。
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非磁性のめっき皮膜が得られる。
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変色しずらく色調が維持される。
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耐食性(防錆性)に優れる。
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耐熱性に優れる。
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薄膜(数μm)〜厚膜(数百μm)まで処理対応可能
硬質クロムめっきのデメリット
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電流の集中しやすい角部は膜厚が厚くなりやすい
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凹み部は膜厚が薄くなりやすい
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引張応力が高い
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めっき後に仕上げ研磨工程が必要
などがございます。その他のご不明な点などありましたらお気軽にご質問下さい。
【採用例】
液晶フィルム製造ロール
自動車部品(摺動部)
その他(食品、医療器部品、航空機)
硬質クロムめっき皮膜性能
融点:1890℃
沸点:2200℃
熱膨張:6.2×10-6deg-1(20℃)
熱伝導率:0.16cal/cm・sec・deg(20℃)
電気抵抗:18.9μΩcm(0℃)
硬質クロムめっきと装飾クロムめっきの違い
クロムめっきは装飾用と工業用に大別され、JIS規格では皮膜硬度750HV以上、膜厚2μm以上が工業用としています。
コネクションのオリジナル処理
チタン素材への硬質クロムめっき
チタンは色々な面で非常に優れた材料ですが、摩耗性が劣るという欠点があります。
チタンでシャフトを製作されますと、摺動部の摩耗性が悪く部品として長期使用ができないなど不都合があります。そんな時には必要部に硬質クロムめっきを施す事で解決できる可能性があります。
チタン素材への硬質クロム(50~100μm)処理対応可能です。
ノンクラック硬質クロムめっき
一般に硬質クロムめっき皮膜にはチャンネルクラックと呼ばれる細かなワレが存在します。
このクラックが存在することで、クロムめっき皮膜が剥がれる、硬質クロムめっきを施しているのに腐食するなどの原因となります。
このクラックが存在しない夢のような硬質クロムめっきがあるんです。
ノンクラック(クラックフリー・クラックレス)硬質クロムめっき対応可能です。
JIS規格
種類及び記号
種類及び記号


01
Q. CAC406材に硬質クロムめっき(10μm)処理可能でしょうか?
また、部分的にマスキング対応可能でしょうか?
A. CAC406材(青銅鋳物6種)に硬質クロムめっき処理可能です。
マスキングの対応も可能です。
02
Q. クロムめっきで電流密度を下げると硬度は大幅に下がるのでしょうか?
また、硬度が下がる要因は?
A. 電流密度を下げても大幅に硬度が下がる事はございません。
皮膜硬度が下がる要因としまして、電流密度を下げることにより、水素の発生量が減ることが原因です。
めっきの析出時の水素ガスの発生量が減る事で、皮膜中に取り込まれる水素の量が減ることで皮膜硬度低下に繋がります。
03
Q. ねじ穴の内部まで処理可能な黒色のめっきはありませんか?
めっき自体は「全体」にかけてもらいたく、且つねじ穴にもめっきが必要という条件でございます。
ネジ穴は止まりになっており、貫通ではありません。
A. 黒色硬質クロムめっきであれば穴の内部まで処理が
施されると考えておりますが、実際に試作処理させて頂きご評価頂けると幸いです。
04
Q. 硬質クロムめっきの一般的な工程を教えて下さい。
A. 硬質クロムめっきの一般的な処理工程は以下の流れになります。
1.受け入れ検査(外観、数量、メッキ有効面の確認)
2.製品保持の為の治具選択・制作(必要に応じて補助陰極、補助陽極の作成)
3.バフ研磨やマスキングなどの追加加工
4.脱脂(アルカリ脱脂、溶剤脱脂)
5.硬質クロムメッキ
6.仕上げバフ研磨やマスキングの除去
7.品質確認(膜厚測定、外観検査、数量確認など)
05
Q. 亜鉛ダイキャスト(亜鉛ダイカスト:ZnDC)素材に硬質クロムめっきを施したいのですが、対応可能でしょうか?
A. 亜鉛ダイキャスト素材への硬質クロムめっき対応可能です。指定の膜厚やバフ研磨の有無などお聞かせ下さい。
06
Q. 射出成形用の金型にめっき処理を検討しておりますが、おすすめのめっきなどございますか?
A.射出成形用の金型へのめっきをご検討との事ですが、硬さが必要な場合ですと硬質クロムめっきや無電解ニッケルめっきがおすすめです。離型性重視の場合ですとテフロン無電解複合めっきがおすすめとなります。
試作に余裕があるようでしたらご提案させて頂いた全ての皮膜をご評価頂けると幸いです。
07
Q. ニッケルめっき上に硬質クロムめっきは処理可能でしょうか?
A. ニッケルめっきの上に硬質クロムめっきは処理可能です。
チタンへのめっきの事例になりますが、下地にニッケルめっきを施した上に、硬質クロムめっき(50μm)の実績がございます。
08
Q. 青銅(砲金)にクロムめっきを処理したいのですが可能でしょうか?
また、他社でクロムめっきを処理した際に密着不良が発生し、素材が原因と言われましたが、密着不良の原因は素材にあるのでしょうか?
A. 青銅(砲金)へのクロムめっき対応可能です。
他社でのトラブルですが、素材が起因の不具合ももちろんございますが、実際に解析などおこない、本当の原因を追求し報告させて頂いております。
めっき処理の問題である場合もございますので、その場合はどのようにしたら問題がクリアできるかもお伝えしながら進めております。
09
Q. SUS430の一部に硬質クロムめっき70μm以上処理を行いたいのですが、対応可能でしょうか?
A. マスキングにて部分めっきの対応可能です。
形状によりマスキング対応が難しい場合がございますので、図面など形状のわかる資料を送って頂けると幸いです。
10
Q. 鋳鉄部品に硬質クロムめっきを処理していますが、つき周りが悪く困っております。
改善する方法はございますか?
A. 通常の工程では表面が荒れすぎているためつき周りが悪化しているものと思われます。
前処理を改善し、密着性を確保しながら処理できるように調整する必要がございます。
めっき専業社様へのコンサルティングも対応致しておりますのでご検討下さい。
11
Q. クロムめっきへの塗装を行いたいのですが、密着性を上げる方法はありますか?
A. クロムめっき表面に塗装を行う場合は、高温のクロム酸溶液に浸漬する事で塗膜とクロムめっきの密着性を向上させることが可能です。クロム酸溶液に浸漬し、洗浄せずに自然乾燥してから塗装を行なって下さい。
12
Q. 硬質クロムめっきを電流密度20~50A/dm2、処理温度50℃で行なっておりますが、皮膜硬度が低いめっきになります。
考えられる原因は何でしょうか?
A. 硬質クロムめっきで皮膜硬度が低いとの事ですのでめっき液中の鉄分、3価クロムなどの陽イオンが増加している事が考えられます。
浴温や電流密度が適正な条件であれば不純物の増加を確認して下さい。
13
Q. 硬質クロムめっきを300℃で使用を検討しているのですが、耐摩耗性など低下しませんか?
A. 硬質クロムめっきは450℃までは硬度低下はございませんので問題ございません。
また、空気中でも400℃程度までは変色などもございませんので、変色なども気にせずご使用頂けます。
14
Q. 硬質クロムめっきを施したロールですが、使用中にサビが発生しますがサビの発生を抑制することは可能でしょうか?
膜厚は50μm、使用環境はやや湿気のある環境下です。
A. やや湿気のある環境下でのご使用との事ですので、硬質クロムめっきのみでどこまでサビを抑制できるか評価テストを行う必要がございますが、現行の膜厚より厚く処理を施す、クラック・ピンホールなどのめっき皮膜の欠陥が少ないノンクラック硬質クロムめっきを施す。
めっきを積層にし防錆効果を高めるなど方法がございます。
15
Q. ニッケルクロムめっきのクラックやピンホールを顕微鏡等で観察したいのですが、観察しにくいのですが確認しやすくなる方法はありませんか?
A. クロムめっき面を洗浄し、硫酸銅めっきを約5分程処理を行う事で、ニッケルめっきが露出している部分に銅めっきが析出するため、観察が容易になります。
16
Q. 鉄素材(S45C)に硬質クロムめっきが処理されていますが、めっきを剥離して追加工をしたいのですが現状のめっき皮膜を剥離する事は可能でしょうか?
A. 鉄素材(S45C)への硬質クロムめっき(工業用クロムめっき)剥離可能です。
剥離の際には剥離液を使用してめっき皮膜の剥離を行いますが、多少素材が荒れてしまうので注意が必要となります。
17
Q. 硬質クロムめっきの皮膜硬度を下げて耐衝撃に対する皮膜の割れを抑制することは可能でしょうか。
A. クロムめっきの皮膜硬度を下げる事は可能です。実績としまして600HV程度まで硬度を抑制させることができております。
皮膜硬度を下げた事による耐衝撃性につきましてはご評価頂く必要がございます。
18
Q. 鉄製のシャフトにめっきを検討しております。5μmの硬質クロムめっきと25μmの無電解ニッケルめっきを比較した場合、どちらが摩耗性に優れているでしょうか?
A. 実際にご評価が必要ですが、25μm処理した無電解ニッケルめっきを熱処理を加える事で皮膜が硬化し、摩耗性も向上しますので、
無電解ニッケルめっき25μmの方が有効と考えております。製品の表面粗さ、荷重など摩擦条件が様々ですのでテストして頂くのが良いのですが、実機での評価が難しい場合は疑似テストなども検討できますのでご相談下さい。
19
Q. ステンレス材料に表面処理を施し離型性を高めたいのですが、めっき処理のように寸法が変更する処理は避けたいのですがご提案いただける処理はございますか?
A. ステンレス材料表面に不動態化を形成することで寸法変化をさせることなく離型性を高める事が可能です。
20
Q. アルミニウム素材にニッケルめっきや銅めっきを処理せず、直接硬質クロムめっきを施したいのですが、対応可能でしょうか?
A. アルミニウム素材に直接硬質クロムめっき対応可能です。
サイズなどに制限がありますので、図面など形状やサイズが判るものを送って頂けると処理の可否を確認させて頂きます。
21
Q. アルミニウム素材(A5052)に工業用クロムめっきを施したいのですが対応可能でしょうか?
A. アルミニウム素材への工業用クロムめっきですが、直接処理が可能です。
製品のサイズや形状を確認したいと思いますので図面やイメージ図などメールにて送って頂ければ確認させて頂きます。
22
Q. チタン合金Ti-6Al-4V(α-β型)に処理されておりますクロムめっきを剥離することは可能でしょうか?
A. チタン合金Ti-6Al-4V(α-β型)素材上のクロムめっき剥離可能です。
23
Q. ステンレス材料(SUS304)に硬質クロムめっきを検討しておりますが、処理は可能でしょうか?
A. ステンレスへの硬質クロムめっき処理可能です。
めっき前後のバフ研磨などの有無、膜厚指示、製品の形状、大きさなど教えて頂ければお見積りをさせて頂きます。
24
Q. SS400材の大きな製品に硬質クロムめっき(仕上がり30μm)処理可能でしょうか?
製品サイズは直径1600×2800mm(内径800mm)内径への硬質クロムめっき処理希望ですが対応可能でしょうか?
A. 製品サイズ・重量的に対応可能です。
実際に処理を対応させて頂く前に詳細な打ち合わせが必要となります。
25
Q. 銅タングステン材に硬質クロムめっきを施し摩耗性を向上させたいと考えております。
銅タングステン素材に硬質クロムめっき5μm程度処理することは可能でしょうか?
A. 銅タングステン素材に密着性を高めるための表面粗化(エッチング)を施すことで密着性の良好な
硬質クロムめっきを施す事が可能です。
26
Q. 亜鉛ダイキャスト(ZnDC)に硬質クロムめっきを施したいのですが対応可能でしょうか?
A. 亜鉛ダイキャストに硬質クロムめっき関しまして過去に処理実績がございます。
特に問題なく処理可能です。
製品の形状などわかる資料を送って頂けると幸いです。
27
Q. ステンレス(SUS304)につや消しの硬質クロムめっきを施すことは可能でしょうか?
A. ステンレスにつや消し硬質クロムめっきの対応可能です。
つや消しの方法はショットブラストでのつや消しとなります。
28
Q. 他社にて64チタンに硬質クロムめっきを施したのですが、密着性に問題があり御社で試作をお願いしたいのですが、他社で処理したクロムめっきを剥離して頂く事は可能でしょうか?
A. 他社で処理された硬質クロムめっきの剥離、再処理の対応可能です。

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