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【メッキ技能士直伝】金属の中にテフロンの粒子が混ざっためっき皮膜があるんです。

更新日:2023年10月25日



フッ素樹脂とは?

フッ素樹脂とは、正式名称はポリテトラフルオロエチレン(Poly Tetra Fluoro Etylene)の頭文字をとって"PTFE"と呼ばれる材料です。

フッ素樹脂は耐熱性、滑り性、非粘着性、耐薬品性、低摩擦性、絶縁性など優れた性質を備える材料で、 その特性を生かし、食品・化学・半導体・液晶・理化学機器・輸送など多くの業界で幅広く活躍し、現代産業を支えています。


PTFEは、1938年に米国デュポン社のプランケット博士が、四フッ化エチレン(TFE)ガスの実験をしているときに偶然発見しました。

実験用の圧力容器に四フッ化エチレンガスを保存しており、圧力容器を使用する際にガスが出てこなかったので、容器を切断して中のガスの状況を調べたところ、容器の内側に白い粉が不着しておりました。これがPTFE(フッ素樹脂)です。


テフロンと言えば潤滑性・摺動性・滑りやすさ・撥水性・離型性に優れた材料です。

実は金属の中にテフロンの粒子が混ざっためっき皮膜があるんです。

金属の中にテフロン粒子が存在することで、金属の良いところとテフロンの良いところ取ができるそんな都合のいいメッキ処理皮膜それが”テフロン無電解複合メッキ” です。





テフロンと言えば代表的な性能として撥水性(疎水性)が挙げられます。

疎水性とはどのような働きなのでしょうか?

また、疎水性の反対語として親水性があります。併せて説明させて頂きます。


疎水性とは?

に対する親和性が低い、すなわち水に溶解しにくい、あるいは水と混ざりにくい物質または分子(の一部分)の性質のことです。(ウィキペディア引用)


親水性とは?

(H2O) との間に親和性を示す化学種や置換基の物理的特性を指すことです。(ウィキペディア引用)


テフロン無電解複合メッキの参考事例

  1. 射出成形用ノズル

  2. 金型

  3. 治工具

  4. 擦過部材供給ピン

樹脂成形時の離型性目的や摺動性目的でご使用頂く案件が多いめっき皮膜でございます。


また、マスキングなどにより部分メッキや、テフロンの共析量を減らすなどの調整も可能でございますのでお気軽にご相談ください。



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【著者のプロフィール】

1996年、福井工業大学附属福井高等学校を卒業後、地元のメッキ専門業者に入社、 製造部門を4年経験後に技術部門へ異動になり、携帯電話の部品へのメッキ処理の試作から量産立ち上げに携わる。

30歳を目前に転職し別のメッキ専門業者に首席研究員して入社。 メッキ処理の新規開発や量産化、生産ラインの管理、ISO9001管理責任者などを担当。




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