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【メッキ技能士直伝】フッ素樹脂コーティングとフッ素樹脂複合メッキの違い

更新日:8月29日

フッ素コーティングは、様々な特性を持つため、多くの産業で利用されています。


■INDEX■


  1. フッ素コーティングの特徴

    1.1非粘着

    1.2撥水・撥油性

    1.3耐熱性・耐寒性

    1.4低摩耗性

    1.5耐薬品性

    1.6電気特性


  2. フッ素コーティングの工法

    2.1エアーガンコーティング

    2.2エアーレスガンコーティング

    2.3流動浸漬法

    2.4静電塗装法


  3. フッ素コーティングの種類


  4. テフロン無電解複合メッキとは


 

1.フッ素コーティングの特徴

1.1非粘着性

フッ素コーティングは、粘着性の強い物質に対しても優れた離型性を持ち、表面に付着しにくい性質があります。これにより、簡単に清掃が可能です。


1.2撥水・撥油性

水や油を弾く性質があり、これにより表面が汚れにくく、また汚れた場合でも容易に洗浄できます。


1.3耐熱性・耐寒性

高温下でも使用できる優れた耐熱性を持ち、極端な低温下でもその性能を維持します。


1.4低摩擦性

摩擦係数が非常に低く、潤滑性が求められる用途において優れたパフォーマンスを発揮します。


1.5耐薬品性

酸やアルカリなどの化学薬品に対する耐腐食性に優れ、厳しい環境条件でも安定した性能を提供します。


1.6電気特性

フッ素コーティングは優れた電気絶縁性を持ち、絶縁目的での使用にも適しています。



2.フッ素コーティングの工法

2.1エアーガンコーティング

一般的なコーティングで比較的粘度の低いコーティング材料を圧縮した空気によって母材に吹き付ける方法です。


2.2エアーレスガンコーティング

電気式ポンプにて吹き付ける方法で粘度の高いコーティング材料をコーティング出来ます。


2.3流動浸漬法

樹脂が流動している処理槽に製品を浸漬し処理する方法です。


2.4静電塗装法

直流電流を利用したコーティング方法で母材を陽極、コーティング装置に陰極を流し

処理する方法です。

一般的なめっき処理と逆の電流です。



3.フッ素コーティングの種類

フッ素コーティングには、様々な材料がありますが、代表的なものには以下があります:

  • PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)

  • PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)

  • FEP(フッ素化エチレンプロピレン)

  • ETFE(エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体)


株式会社コネクションでは、PTFEコーティングとPFAコーティングに対応しています。



4.テフロン無電解複合メッキとは??

テフロン無電解複合メッキは、無電解ニッケルメッキ(Ni-P皮膜)にPTFE粒子を均一に分散させた複合皮膜です。この皮膜は、金属の導電性や高い硬度に加え、PTFEの持つ摺動性、離型性、撥水性といった特性を併せ持つため、多様な用途に対応できます。


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【著者のプロフィール】

代表取締役

1996年、福井工業大学附属福井高等学校を卒業後、地元のメッキ専門業者に入社、製造部門を4年経験後に技術部門へ異動になり、携帯電話の部品へのメッキ処理の試作から量産立ち上げに携わる。

30歳を目前に転職し別のメッキ専門業者に首席研究員して入社。メッキ処理の新規開発や量産化、生産ラインの管理、ISO9001管理責任者などを担当。





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