
鋳物のプレートにニッケルめっきのご依頼です。
製品にクランプできるような穴なし、穴を開けて頂くことができない案件で、
尚且、めっきの際の製品保持跡を残さないようにしてほしいとのご要望でした。
特に膜厚のご指定などは無いのですが、凹凸文字が入っており、バフ研磨などで
きれいに研磨することもできない製品ですが、意匠性目的のためきれいに仕上げたいと
のご要望です。
200角の板でしたが、鋳物ですので電気の流れがあまり良くない。
電気ニッケルめっきのご要望でしたが、電流密度(電気の強さ)を高く設定してしまうと
板の外周部(電流の集中する箇所)は光沢がでて、中心部は曇るそのまま進めると
外周と中心部で光沢に濃淡が出てしまう内容でしたので、適正な電流を経験値から算出し
処理を行いました。
めっきのジグもご用意しているジグでは間に合うものがなく、手作りの専用ジグをご用意させて頂きました。
全体的に光沢も出すことができ、なおかつ外周部と中心部の光沢による濃淡も発生しない内容にて仕上げる事ができ納品させて頂きました。
全体の画像を掲載したいところではございますが、凹凸で形成された文字がいろんな内容を含んでおり開示できませんので、端っこのみ
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【著者のプロフィール】

1996年、福井工業大学附属福井高等学校を卒業後、地元のメッキ専門業者に入社、製造部門を4年経験後に技術部門へ異動になり、携帯電話の部品へのメッキ処理の試作から量産立ち上げに携わる。
30歳を目前に転職し別のメッキ専門業者に首席研究員して入社。メッキ処理の新規開発や量産化、生産ラインの管理、ISO9001管理責任者などを担当。
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