アルマイトにはなぜ封孔処理が必要なの??
アルマイト処理後には封孔処理を行うことが必要ですが、なぜ封孔処理が必要なのでしょうか?
指紋や汚れが付きやすい。
腐食性物質などが吸着することから耐食性が悪い。
アルマイトの処理液による汚染や腐食が生じる。
しみ・たれ・斑点などが発生する。
耐候性が悪い。
電気特性が不安定。
未封孔のアルマイト皮膜は素手で触れると、何かベタベタとしたような感触があります。 これはアルマイト皮膜の表面に無数の微細孔が存在するからです。
ベタベタする感覚だけなら良いのですが、指紋や汚れが付いてしまい製品としてNGとなってしまいます。
アルマイトが発明された当初から、アルマイト皮膜が無数の微細孔を有する多孔質皮膜であることは知られていました。
その後、電子顕微鏡の発展により、多孔質な表層とアルミ素地に接する極薄な緻密層の存在が発見されました。
封孔処理の方法は?
封孔処理の方法は、化学的方法、金属塩封孔、有機質封孔、電気的方法などがあります。
化学的方法
水和封孔、金属塩封孔、有機質封孔、低温封孔、沸騰水封孔、水蒸気封孔、加圧蒸気封孔、常圧水蒸気封孔
金属塩封孔
酢酸ニッケル塩封孔、クロム酸塩封孔、珪酸塩封孔
有機質封孔
油脂含浸処理封孔、合成樹脂塗布含浸処理封孔
電気的方法
無機質封孔(金属コロイド電解封孔)と有機質封孔(合成樹脂電気泳動処理封孔)
まとめ
アルマイト処理後に封孔処理を行わないと指紋や汚れが付きやすい、腐食性物質などが吸着することから耐食性が悪い、アルマイトの処理液による汚染や腐食が生じる。
しみ・たれ・斑点などが発生する、耐候性が悪い、電気特性が不安定などの不具合が発生致します。
これらの品質面からもアルマイト処理後の封孔処理は必須の工程です。
ご不明な点などございましたらお気軽にご連絡下さい。
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