ニッケルの備蓄について
ニッケルはレアメタルの1つで、産出国が偏在(ロシア・カナダ・インドネシア)しており、供給障害の懸念がある事から、日本では備蓄制度を設けており、国内基準消費量の60日分を備蓄しています。
ニッケル金属の特性
ニッケルは鉄と同族元素ですがすが、空気や湿気に対して鉄より安定で酸化されにくく、硬度、柔軟性などの機械的性質も良好で、色調も良く優れた耐食性を有する強磁性の金属です。
ニッケル全体の80%はステンレス鋼などのニッケル含有合金に、10%がめっきに消費されています。
ニッケルメッキの歴史
BOTTEGERがニッケルめっきの創始者であると言われていますが、
実際に工業的にニッケルめっきが行われたのは1869年のAdamsが初めてとされており、
その後、Westonによるホウ酸の添加、光沢剤としてのカドミウムの使用、アノード溶解促進剤としての塩化物の使用など多くのめっき浴が考案されました。
1916年には高速のニッケルめっきを可能としたWattsによる有名なワット浴が開発され、
ワット浴は現在多くの装飾用ニッケルめっき浴のベースとなっています。
当初は鉄鋼や銅合金製品に防食及び装飾の目的で使用され始めましたが、1924年にクロムめっきが日本で初めて行われて以来、ニッケルめっきは装飾クロムめっきの下地めっきとして重要性を増してきました。
ニッケルメッキの耐食性向上方法
光沢ニッケルめっき層には数%の硫黄が含有されており、純ニッケルに比べて耐食性が悪い。
耐食性を補う目的でクマリンを添加剤とする半光沢ニッケルと光沢二ッケルとの中間に硫黄含有量の多いトリニッケルを行い、トリニッケルメッキが犠牲になる事で下地や母材を守る組み合わせが開発されました。
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