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【メッキ技能士直伝】錫メッキの耐食性は?

更新日:2023年10月25日

スズは古くから重要な金属材料で、青銅(銅とスズの合金)、リン青銅(りんと銅とスズの合金)はんだ(スズと鉛の合金)、ブリキ(鉄にスズメッキを施したもの)が知られています。


スズは柔らかく、延性に優れており、融点が引くなど様々な特性を持っております。

スズメッキの用途として毒性が極めて低い事から食品用器具に使われています。



スズ合金メッキの耐食性



スズメッキと言えばはんだ付性が良い事は幅広く知られており、昔からチップコンデンサーなどに使用されていますが、その他の特性としまして耐食性があげられます。


スズメッキは耐食性に優れたイメージが低いメッキ処理ですが、有機酸に対して腐食されにくい性質がある事から、ブリキ(鉄にスズメッキを施したもの)が缶詰や屋根材などに使用されてきました。


また、スズメッキの防錆はバリヤー型の防錆であるため、皮膜に欠陥が存在しない場合は防錆に優れていますが、皮膜に欠陥が生じますと腐食が促進されます。


スズメッキ単体でも優れた耐食性を示しますが、合金にする事で単体以上の耐食性を得る事が可能です。


1.亜硫酸ガス試験に強い皮膜としてのスズ-亜鉛合金メッキ

亜鉛の含有率を20〜30mass%で最大の耐食性を得る事が可能です。


2.白サビの発生抑制としましては、スズ-鉄-亜鉛の3元合金メッキがございます。


3.ガソリンタンク用材料としてスズ-鉛合金が使われていましたが、環境問題の対応からスズ-亜鉛合金メッキなどが使われております。


その他の耐食性を改善する方法としては、光沢ニッケルメッキ無電解ニッケルメッキ(カニゼンメッキ)などを施した上に薄い光沢スズメッキを施し熱処理(ベーキング)を行う事でスズとニッケルの金属間化合物層を形成させる事で耐食性を改善する事が可能です。


まとめ

スズメッキは先にも少し触れましたが、潤滑性にも優れているんです。

スズメッキはもちろんなんですが、スズ-鉛合金メッキやスズ-インジウム合金メッキ、スズ-銅-アンチモンの3元合金メッキ、鉛-スズ-銅合金メッキなど潤滑性を目的としたメッキが検討されていますが、環境的な問題から鉛フリー化が必須となっております。



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【著者のプロフィール】

代表取締役

1996年、福井工業大学附属福井高等学校を卒業後、地元のメッキ専門業者に入社、 製造部門を4年経験後に技術部門へ異動になり、携帯電話の部品へのメッキ処理の試作から量産立ち上げに携わる。

30歳を目前に転職し別のメッキ専門業者に首席研究員して入社。 メッキ処理の新規開発や量産化、生産ラインの管理、ISO9001管理責任者などを担当。





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