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【メッキ技能士直伝】銅は金・銀に次ぐ3番目の地位に使われますが貴金属では無いんです。

更新日:2023年8月30日

銅は赤い色をしているため、昔の日本では赤がねと呼ばれていました。

世界史の区分にもなっている青銅器時代は銅の合金にちなんだものです。

銅は貴金属ではありませんが、金、銀に次ぐ3番目の地位にある金属としてオリンピックなどの競技の3位に与えられるメダルの原料となっております。


物理的性質

銅は比重が8.96と鉄の比重7.8より重いのですが、銀の比重10.50や金の比重19.32よりは軽い金属です。

融点は1084℃、沸点は2567℃です。

モース硬度は3.0とモース硬度では井村屋さんのあずきバーの方が硬いのです。

ちなみに井村屋さんのあずきバーのモース硬度は9〜10とあずきバーは非常に硬いんです。


また、銅は電気伝導度と熱伝導度が高く、導線や調理器具に利用されています。

地殻の存在度は75ppb(10億分の1)です。


銅は多彩な合金を形成できることが特色の一つとなります。


青銅(別名:ブロンズ)

銅とスズの合金で、チョコレート色から継時変化で青く変化するため、青銅と呼ばれております。

ただし、銅とスズの割合によって白や金色にも調整が可能です。


砲金


青銅のうち、銅90%、スズ10%程度の組成のものを砲金と呼ばれており、金色の金属です。

鋳造が容易で粘り(靱性)があり、耐摩耗性や耐腐食性にも優れている事から大砲の砲身に利用されました。


真鍮(黄銅)

銅と亜鉛の合金で、金色の金属で磨くことで美しい金メッキのような外観になります。

ブラスとも呼ばれており、管楽器の合奏団をブラスバンドと言うのはブラスでできた楽器のバンドという事でブラスバンドと呼ばれております。


白銅

銅とニッケルの合金で白くて美しい外観の金属で、研磨により銀のような綺麗な外観であるため、フルートなどの銀色の楽器などに利用されております。


洋銀

銅とニッケル亜鉛の合金で、硬く腐食しづらいため銀の代用品として利用されています。


殺菌性

銅には殺菌性があるため、シンクに置く三角コーナーを銅製にすることで殺菌の繁殖を抑制することができ、ヌメリを防ぐことができます。

硬貨に銅が使われているのは殺菌効果を期待したものだと言われています。

銅が腐食すると緑青が生成されますが、色的には有害な物質のように見えますが、無害の物質です。


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【著者のプロフィール】

1996年、福井工業大学附属福井高等学校を卒業後、地元のメッキ専門業者に入社、 製造部門を4年経験後に技術部門へ異動になり、携帯電話の部品へのメッキ処理の試作から量産立ち上げに携わる。

30歳を目前に転職し別のメッキ専門業者に首席研究員して入社。 メッキ処理の新規開発や量産化、生産ラインの管理、ISO9001管理責任者などを担当。




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