黒く処理する方法って実は沢山あるんです。
ここ最近特に黒にしたいという案件が増えてきております。
そこで、どんな加工方法があるのか少しご説明を
まずは黒い処理でも目的別で説明致します。
目的のご要望で一番多いのがこちら・・・・反射防止目的
そのままですが、反射を抑えたい、抑制したいという目的です。
弊社では艶の無い黒色の加工をオススメしております。
②ツヤ消し黒色アルマイト
③ツヤ消し黒色無電解ニッケルメッキ
④リン酸マンガン処理(リューブライト)などになります。
【ツヤ消し黒色無電解ニッケルメッキのメリット、デメリット】
ここまで黒色の優れた皮膜をご紹介しておりますが、最後にでてきたツヤ消し黒色無電解ニッケルにはどんなメリットがあるのかご紹介致します。
黒色無電解ニッケルメッキのメリット
1.無電解ニッケルメッキと同様均一なメッキ皮膜
2.硬い皮膜硬度
3.艶のある黒色、ツヤ消し黒色皮膜どちらも対応可能。
黒色無電解ニッケルメッキのデメリット
1.薄膜での処理対応ができない。(5μm以下)
※二次加工で黒色にするため薄膜ではベースの皮膜が溶解してしまうためです。
2.皮膜全体が黒色ではない。(表層の0.2μm程度が黒色の皮膜)
黒色無電解ニッケルメッキは皮膜が固く、均一なメッキ皮膜ですが、黒色部が表面の数ミクロンだけなので表層が使用で傷がついた場合、下地のシルバー色が見えてしまうことが懸念されます。
ツヤ消し方法とは??
ツヤ消しにするにはアルマイト加工同様素材に加工が必要になるのですが、ツヤ消しの方法にもショットブラストなどの物理方法や、薬品によるケミカル方法などがあります。
ショットブラストなどの物理的な方法の場合、アルミナなどの細かい粒子を素材表面にぶつけて凹凸を形成し艶を消す方法になりますが、物質を製品にぶつけて処理を行う際に摩擦熱が生じたり、処理ムラが発生するなど品質面で課題がでてくる場合があります。
化学反応を利用し処理液で艶を消す方法の場合は、均一に艶を消すことができるなどメリットの一方で、艶を消す際に素材を溶解させながら艶を消す方法となるため、寸法が現象してしまい、寸法公差の厳しい製品の場合は、先に減少量を計測し減少分を見込んだ物作りが必要になることです。
【まとめ、結局黒色皮膜はどれがいい??】
③ツヤ消し黒色無電解ニッケルメッキ
④リン酸マンガン処理(リューブライト)などありますが、
結局どの黒色皮膜がいいのでしょうか?
色んな黒色皮膜がありますが、例えば乱反射防止が目的で素材にショットブラストなど施せない鉄鋼材料であれば、マットブラック、リン酸マンガン処理(リューブライト)などをご提案させて頂いております。
形状を維持させながら黒色の皮膜を求めておられる場合は黒色無電解ニッケルが1番です。
目的は明確になっているが、どんなメッキ処理、表面処理があるか不明な場合は
目的だけお聞きできればメッキ処理の方ご提案させて頂きます。
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