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第16節 無電解コバルトメッキ、無電解スズメッキ
無電解ニッケルメッキ、無電解銅メッキを前回ご紹介しましたが、
今回は無電解コバルトメッキと無電解スズメッキのご紹介です。

無電解コバルトメッキ
コバルトはニッケルと同族元素ですが、無電解メッキの析出挙動はかなり異なっており、無電解コバルトメッキは酸性域では析出しないため、アルカリ性浴が使用されています。
次亜リン酸塩を還元剤とした場合、得られるメッキ皮膜はコバルト(Co)とリン(P)の合金であり、P含有率は2~4%程度です。
無電解Co-Pメッキの特徴はその磁性にあり、高密度磁気記録媒体としての利用が進められています。
無電解スズメッキ
現在、無電解スズメッキとして市販されているメッキ液のほとんどが置換型です。
置換スズメッキは銅、鉄、アルミニウム素材に処理可能ですが、素材表面がスズで覆われると析出が停止するため、薄いメッキ膜しか得ることができません。
アルミニウム素材への置換スズメッキは自動車のピストンへの適用例があります。
スズメッキが潤滑剤として作用し、アルミニウム酸化物によるシリンダの焼付きを防止する目的で使用されています。
自己触媒反応による無電解スズメッキについては、三塩化チタンを還元剤とする方法が提案されていますが、メッキ浴の安定性に問題があり長期間の使用ができないのがデメリットです。

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