テフロン無電解複合メッキはなぜ水が馴染まないのか?

テフロン無電解複合めっきは、無電解ニッケル(Ni-P皮膜)にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン=通称テフロン)の粒子をメッキ皮膜中に分散し複合共析させたメッキ皮膜ですが、テフロン(PTFE)は表面自由エネルギーが非常に小さく、水の表面張力と差が大きいため表面に水をたらすと丸い水滴となり結果、めっき表面に馴染まず濡れにくい状態となります。
また、濡れにくい=粘着しにくいということですから、テフロン無電解複合めっきは表面自由エネルギーが小さく濡れにくい=非粘着性であると言えます。
水を弾くテフロ無電解複合メッキ、撥水性意外にはどのような特徴があるの?
高い撥水性を持つテフロン無電解複合メッキ。その特性を活かして汚れ付着防止の目的や離型性の金型など様々な製品に利用されています。
テフロン無電解複合メッキは撥水性、離型性だけでなく、低摩耗性・摺動性もとても優れているので潤滑性を高めたいヒンジなどに利用されています。
まとめ
テフロン無電解複合めっきには様々な優れた特性があります。
撥水性、離型性、低摩耗性、摺動性、潤滑性など
テフロンコーティングも同じような特性を得られますが、テフロン無電解複合メッキは無電解ニッケルがベースである事から皮膜が硬く低摩耗性などのテフロンコーティングでは得られない特性を持たせる事が可能です。

めっきに関するお問い合わせやご質問などございましたら、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡下さい。
メッキ加工であなたの嬉しいを実現
株式会社コネクション
めっき総合サイト
URL: https://www.connection-fukui.com/
アルミニウムへの無電解ニッケル専門サイト