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めっき加工であなたの嬉しいを実現、ウイスカ(スズ、カドミウム、亜鉛)の歴史は?株式会社コネクション
更新日:3月6日
ウイスカという言葉は「ほおひげ」「動物のひげ」の事を表しますが、スズメッキや亜鉛メッキ、カドミウムメッキなどにひげ状の結晶成長が発生する場合があります。
これをウイスカと呼んでいます。

ウイスカの歴史と現在までの経緯
ウイスカの発見は1940年と古く、発見後さまざまな研究が行われました。
回路の複雑化、部品の小型化などに加えて、量産化、経済性などが求められるようになり、はんだ接合の作業効率化は重要な課題であった事から、はんだ付け性に優れたスズメッキが使用されました。
当初は無光沢スズメッキを使用しておりましたが、耐食性や外観の悪さからカドミウムメッキが広く使用されましたが、その後光沢スズメッキが開発され、はんだ付け性、耐食性、外観性に優れた皮膜が得られるようになった事、1970年にカドミウム公害の問題が発生したことなどから光沢すずめっきが広く使われるようになりました。
光沢スズメッキは無光沢スズメッキに比べウイスカが発生しやすく、ウイスカによる問題が発生しました。
その頃ウイスカ抑制の研究が行われましたが、十分に解明されないまま、数%の鉛を添加する事でウイスカが抑制できることが判明し、ハンダメッキの活用が世界中に広がりました。
この事から1990年頃までウイスカ発生防止の研究は一旦終息してしまいました。
ウイスカ発生防止の研究再開
1990年頃までウイスカ発生防止の研究は終息しておりましたが、RoHS指令により鉛フリー化を推進せざるを得なくなり、結果としてスズウイスカが再び深刻な問題となりました。
2000年頃には亜鉛のウイスカがコンピューター故障の原因となり大きな問題となりました。
まとめ
以下本記事のまとめです。
スズメッキの特徴として毒性の低さがあり、古くから食器などにも用いられてきた。
スズメッキは柔軟性や摺動性に優れ、摺動性の高さから自動車や機械の軸受のメッキに用いられる。
スズメッキは融点が低く、はんだ付け性が良好なため、近年環境面の問題で使用が制限されるはんだメッキの代替としてとても有効である。
スズメッキのデメリットとしてウイスカの発生が挙げられるが、最近ではその抑制技術も発展し、対応可能である。
昨今では、光沢性、はんだ付け性、耐食性が向上した光沢スズメッキの使用が広がっている。
弊社 株式会社コネクションでも添加剤を使用した浴をご用意して、スズメッキのウイスカ発生を抑制することが可能です。
酸性浴の光沢スズメッキにて対応させていただきますので、スズメッキをご検討の際は是非ご相談ください。

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