
めっき処理では油汚れは天敵です。
めっきを施したい製品の表面に油汚れがありますと、密着不良や外観不良の原因となります。
これらの汚れを綺麗に取り除く必要がありますが、油汚れには鉱物性の油よごれと動植物性の油汚れが存在しており、どちらの油汚れも除去が必要です。
鉱物性、動植物性の油とはどう違うのでしょうか?
鉱物性油とは?
鉱物性の油とは、石油、天然ガス、石炭など地下資源由来の炭化水素化合物もしくは不純物をも含んだ混合物の総称で、鉱物油、鉱物性油とも呼ばれており、一般的には石油由来の油として広く工業製品等に用いられている油になります。(エンジンオイルや切削油、プレス油、潤滑剤)
動植物性油とは?
動植物油とは動植物から抽出できる油類です。(オリーブ油や皮脂など)
これらの油を除去するため、めっきの前工程として脱脂と呼ばれる油を除去する工程が行われます。
この脱脂についてご説明致します。
脱脂とは
脱脂の目的とは油汚れ等の除去が目的です。
動植物性油はアルカリ性溶液と混ざると乳化するため、基本的にはアルカリ性溶液を使用します。
油汚れの程度や種類、素材の種類によって使用される脱脂液が異なり、処理を行う担当者が付着している油汚れの状態などを判断し使用する脱脂液を選択します。
汚れの状態によってはあらかじめ予備的な脱脂(予備脱脂)や酸性の脱脂液を使用する場合があります。
油の種類によってめっきの前処理(脱脂)工程は異なるものを選定します。
めっきや塗装、コーティングなどの前処理ですので、そのまま使用されることは少ないのですが、洗浄だけの対応もしておりますので、お気軽にご相談下さい。

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